過去ログ - Gloom of Diamond princess' lover【ラブライブ!ss】
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1:名無しNIPPER
2015/03/17(火) 20:46:06.57 ID:GQN1PQ220
ラブライブ!のえりうみ(うみえり)ssです。
百合要素と地の文(というより独白)が主となっているので、苦手な方は避けていただく様よろしくお願いします。
また、このssは前作Troublesome Elichika
ex14.vip2ch.comの設定をそのまま引き継いでいます。読まなくても大体は分かりますが、まだ読んでいないという方は是非読んでいただけたら嬉しいです。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 20:47:58.89 ID:GQN1PQ220
「はぁ……最高ね」

「本当ですね……景色も綺麗ですし」

丁度良い温度のお湯に二人並んで浸かりながら外を眺めると、辺り一面に緑が広がっていて、その少し先には日本で一番高い山である富士山がそびえ立っている。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 20:50:27.47 ID:GQN1PQ220
絢瀬絵里21歳。大学三年生。一つ年下の恋人と同棲中。そして現在、二人でホテルの温泉を満喫中。
今日3月15日は海未の誕生日。大学も春休みに入ったことだし、今まではずっと家か近場で過ごしてきたから、今年は少し遠出して旅行先で過ごすのもいいかも……なんて話になって、バイトで貯めたお金で誕生日旅行をすることに決めた。

もちろん費用は私持ち。渋る海未を説得するのには苦労したけど、なんとか言いくるめることに成功したわ。
だって恋人の誕生日なのよ?かっこつけたくもなるじゃない。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 20:51:40.79 ID:GQN1PQ220
「……」

「……」

静かに景色を眺めるのもいいけど……ちょっと暇かも。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 20:52:51.36 ID:GQN1PQ220
「な……っ!」

「んー?」

「は、離れてくださいっ!」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 20:53:54.50 ID:GQN1PQ220
「でも誰も来ないわよ?」

「そんなの分からないじゃないですか!」

「えー……」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 20:56:05.69 ID:GQN1PQ220
「ええ、いつでもどうぞ?」

「……しなきゃダメですか?」

「ダメではないけど、離れてあげない」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 20:57:38.59 ID:GQN1PQ220
「絵里のせいですよ!!」

「ふふっ、ごめんごめん」

「ちゃんと反省してください!」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 20:59:12.99 ID:GQN1PQ220
「う……そんなにあからさまでしたか?」

付き合い始めてからよく分かったけど、海未って結構甘い物好きなのよね。
穂乃果の家のお饅頭は勿論、他の和菓子から洋菓子まで何でも。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:00:52.16 ID:GQN1PQ220
「海未ちゃん……って感じ?」

無意識に口から出たその言葉に、海未は手を止めて怪訝そうな顔で私を見た。

「何ですか急にちゃん付けなんて……気持ち悪いですよ」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:03:03.78 ID:GQN1PQ220
「……絵里相手だと、どうしても気が緩んでしまうんです。意識しなくても、気遣わなくていいと思ってしまうので」

それってつまり。

「私にはありのままの海未を見せられる、ってこと?」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:04:03.73 ID:GQN1PQ220
「……私以外の人にそんなこと言っちゃダメだからね?」

「言うわけないじゃないですか……絵里だけ、です」

「そう……ねぇ海未」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:06:28.09 ID:GQN1PQ220
カフェでゆっくりお茶を楽しんだあとは、街を観光することにした。
どうやら湖があって、そこから30分近くで対岸に渡れる遊覧船があるみたい。
船に乗る機会なんてなかなかないから楽しみだわ。

「絵里、あれに乗るみたいですよ」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:08:21.22 ID:GQN1PQ220
「折角ですしデッキに行ってみましょうか」

「ええ、そうね」

船が出航してしばらくしてからの海未のその一言で階段を登ってオープンデッキに上がると、木々の鮮やかな緑色に囲まれた淡い青色の湖水に、春特有の心地良い日差しが反射して水面が眩しく煌めいていた。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:11:16.07 ID:GQN1PQ220
「海未、知ってる?」

「はい?」

「湖は度々宝石に例えられることがあって、ロシアにあるバイカル湖は『シベリアの青い真珠』なんて呼ばれてるのよ」
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:13:23.02 ID:GQN1PQ220
「ですが」

焦りを募らせていると、海未が突然振り向いた。
それと同時に緩やかな風が吹いて、海未の艷やかな髪を微かに揺らす。

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:14:22.18 ID:GQN1PQ220
「海未のバカ」

「馬鹿な私は嫌いですか?」

悔しくて罵倒してみるけど、効果はなし。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:16:04.07 ID:GQN1PQ220
「ねぇ海未、ちょっとこっちに来て?」

「なんですか?……っ」

疑いもなく歩き出した海未の腕を軽く引っ張って私の方に寄せて、バランスを崩した身体を支えると同時に頬に軽くキス。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:19:30.00 ID:GQN1PQ220
「……分かりました。百歩譲って写真は消さなくてもいいです。が、投稿するのだけは勘弁してください!!」

「今載せなくてもどっちみち後で見せたくなっちゃうんだから、どうせ恥ずかしい思いするなら今の方がいいと思わない?」

「思いませんっ!絵里が誰にも見せなければいいことでしょう!?」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:20:40.82 ID:GQN1PQ220
「……やっぱり駄目ですっ!恥ずかしすぎます!」

「海未のけちー」

船の上で愛を囁くことはできるのにね。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/03/17(火) 21:22:50.35 ID:GQN1PQ220
「こ、これは、何が完了したんですか……?」

海未が震える手で画面を指差す。

「……写真の投稿よ」
以下略



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