過去ログ - 【艦これ】三日月「もっと……もっと頑張らないと……私は」電「……三日月ちゃん」
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53: ◆jz1amSfyfg[saga]
2015/03/22(日) 10:35:28.25 ID:tYygIWBm0

提督「別に、話してくれとは言わないさ。俺の最初の仕事は、お前達から信頼してもらえる提督になることだって思ってる。信頼もしていない上官に、打ち明ける事なんてできるはずないしな」

提督「幻滅するかもしれないけど、ぶっちゃける。俺、仕事中はできるだけ威厳がありそうにしゃべってる。……けど、実際は見かけどおり若造だ。まぁ、口調なんか変えても意味ないかもしれないけどさ」

提督「……んで、今は上官とかそういうのは関係なく言う。……お前らは、俺の仲間だ。遠慮なんかいらないし、何かあった時は全力で俺がお前らを支えてやる」

提督「だから三日月……怯えなくていい。震えなくていい。手を振り払ったことだって、気にすんな。……自分を軽く見るな。相談だって、いつでも受ける」 ナデナデ

三日月「……司令官……」

電「……司令官さん……」

 震えは、いつの間にか止まっていた。私の頭を優しくなでる司令官の手は、とても大きく感じた。

提督「……いや、ごめんな。入渠前だってのに長い話しちゃってさ。……とりあえず三日月、これ羽織っとけ」 バサ

三日月「え? だ、大丈夫ですよ! 私、塩水で濡れちゃってますし……これじゃ司令官の上着が」

提督「そんなの関係すんなって。……女の子が素肌晒すもんじゃないしな」 ポンポン

三日月「あっ……///」

 自分の状態を、ついつい忘れてしまっていた。結構痛かったはずなのに、なぜ忘れていたのだろうか。

提督「そんじゃ、入渠するとこまで案内するから付いてきてくれ。行くぞー」 スタスタ

電「……三日月ちゃん、行きましょうなのです」 ギュ

三日月「……はいっ」

 司令官の上着は、とても暖かかった。手を引いてくれる電さんの手も、温かかった。



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