過去ログ - 【艦これ】三日月「もっと……もっと頑張らないと……私は」電「……三日月ちゃん」
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561: ◆8Wn59wFc0I[saga]
2016/05/09(月) 13:00:45.06 ID:M8Ybetj90
 水柱が夕立さんの周りにいくつかできる。

三日月(いまだ!! あれが水面に落ちる前に!!)

 私は、夕立さんに一気に近づく。夕立さんが迎え撃つように砲撃をしてくる。

 バシャン、バシャン!!

三日月(避ける、避ける、全部避ける!!)

 全神経を注ぐんだ。当たってはいけない。当たったら死ぬと思うんだ三日月!!
 全ての視線を砲撃に向ける。迫り来る弾に向ける、身体の神経を研ぎ澄ませる。できることは全てやって、避けるんだ。

三日月(避ける避ける避ける避ける!!)

 バシャアアアアアアアアン!! バシャアアアアアアアアン!!

夕立(は、はや!!)

 まるで時間がゆっくり進んでいるような感覚だ。水柱はゆっくりと落ちていく。全速発進しているはずなのに、遅く感じる。――力を振り絞る。

三日月「この距離なら!!」 キュ!!

 ブレーキをかける、魚雷を――“握りしめる”。水柱はまだ残っている!!

三日月「当たってえええええええええ!!」

 私は魚雷を、放り投げた。――手投げ魚雷。

夕立「え?」

 夕立さんは驚く、周りを見る。水柱が邪魔なのだろう。咄嗟に横へ飛ぶという判断が遅れたのだろう。ゆっくりと、魚雷は夕立さんに近づく。時間がゆっくりと進む感覚は、まだ続いている。でも、その感覚も終わりを迎える。

三日月「わわ!!」 ツル

 体勢のバランスを崩してしまい、私はつい転んでしまう。その瞬間、時間の感覚が戻る。視界の水柱は全て水面に落ちる。

 ボカアアアアアアアアアアアンッ!!

 そして、魚雷の爆発音が耳に届いた。



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