21:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:41:09.61 ID:93mDGbqpO
 「もしかしたら素敵な魔法使いに出会って変わっちゃったのかもねー。シンデレラプロジェクトだし」 
  
 「こ、恋で変わるのか…」 
  
 「奈緒にもいつか素敵な魔法使いが現れるかもねー」 
22:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:41:51.15 ID:93mDGbqpO
 変わっていく様を見せるのは、凄く勇気のいることだと思う。 
  
 前のその人の事を知っているから余計に、 
 今まではそんなんじゃなかったじゃんとか、 
 変わってから関わりにくくなったとか、 
23:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:42:40.13 ID:93mDGbqpO
 今までの関係を壊したくないとか、 
 離れて行ってしまうのではないかとか、 
 そんなことを考えていたのかもしれない。 
  
 一般人とアイドル。それだけでも相当の距離があるのに、 
24:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:43:20.10 ID:93mDGbqpO
 加蓮もあたしも、そして凛も、今までのようにいられなくなってしまうことが怖いんだ。 
 変わらないでいられる訳がないから。 
  
 でも凛は見てほしいと願っている。 
  
25:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:45:18.20 ID:93mDGbqpO
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 
  
  
 「渋谷さんにはもう一つユニットを組んでもらおうと考えています」 
  
26:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:45:58.95 ID:93mDGbqpO
 「…希望」 
  
 「はい」 
  
 「ちなみに何人予定なの?」 
27:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:46:30.16 ID:93mDGbqpO
 ライブ当日 
  
  
  
 「…なあ加蓮、ここって関係者席ってやつだよな、きっと」 
28:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:47:41.60 ID:93mDGbqpO
 自分たちが緊張してもしょうがないのに、胸の鼓動は早くなる。 
  
 色々な思いを胸に、あたしはそのステージに目を向ける。幕はまだ閉じたまま。 
  
 ざわつく会場、独特の熱気、少しの緊張感、そして抑えきれない高揚感。 
29:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:49:20.10 ID:93mDGbqpO
  
 湧き上がる歓声、 
  
 眩しく輝くサイリウム、 
  
30:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:50:19.19 ID:93mDGbqpO
 あっという間に夢のような時間は過ぎ、 
 騒がしかった会場もゆっくりと呼吸を落ち着け、 
 そして熱を失っていった。 
  
  
31:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/22(日) 00:51:03.95 ID:93mDGbqpO
 「きっと出会えるよ。親友の凛が出会えたんだもん、私たちも出会えなきゃ、親友じゃないよ!」 
  
 「何だよその理由」フフッ 
  
 「いいの!…きっといつか胸を張って凛と向かい合えるように、今から頑張らなきゃ!」 
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