過去ログ - 誠子「釣れないなぁ…」京太郎「お隣宜しいですか?」
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:13:11.15 ID:27cxWrl80
京太郎「ええ…俺と契約して殺し屋になってくれませんか?」

そこで、亦野は須賀から殺し屋になることを持ちかけられたのである。

根拠はないが須賀の背後には何か組織立った物が蠢動しているような気がした。

須賀一人を殺しても、言った通り無駄であろう。

身の安全を考えるなら、ここは須賀の提案を飲んだ方が良いと判断したのだった。

いや、それだけではない。

亦野は、確実にあの日の殺人の快楽に、知らずに呑まれていたのである。

心のどこかで、もはや自分は一般の人生を歩めない人間だということを、悟っていたのであった。

ならば殺し屋なんて、自分にとって天職だろうと、半ば自暴自棄になっていた亦野は、思い至ったのである。

その日から、亦野は言われるがままに殺しを行った。

二度目の殺人は、顔も知らぬ老人であったので、殺すこと自体には難儀しなかった。

ターゲットの名前と、写真のみ、あとの詳しい経歴は聞かなかった。

ただ最初の殺人と違うのは、今度からは自発的殺人だということであった。

しかし、自分でも驚く程葛藤なく殺せたことに、亦野はやはり自分は血の匂いを嗅いで生きてゆくしかない動物だとつくづく思い知らされたのだ。


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