過去ログ - 【ダンガンロンパ】ダンロンでほのぼのと百合百合したい
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31: ◆AZbDPlV/MM[sage saga]
2015/04/03(金) 14:47:01.33 ID:rDrtENsh0
霧切 「空木さん。ケーキがあるのだけど、食べる?」

空木 「私がケーキときいて食べないとでも思ってるんですかー? 食べるに決まってるじゃないですか!!」

 あれから二年が経ち、彼女の背は大分伸びて、大人っぽくなった。子供の成長は早いというけれど、本当にそうね。
 毎日のように一緒に過ごして、彼女との距離はかなり縮まって、互いに遠慮も壁もない関係にまでなっている。もう、家族だと言ってもいいくらいではないかしら? 彼女といると暖かな気持ちで満たされている。

空木 「美味しそう! いただきます!!」

霧切 「どうぞ」

 幸せそうにケーキを頬張る空木さんを微笑ましく眺める。

空木 「響子さんは食べないんですか? 私がもらっちゃいますよー?」

 空木さんは私を響子さんと呼ぶようになった。私を信頼してくれている証のようで、とても嬉しい。

空木 「ふふっ、何ですか? 響子さん」

霧切 「なんとなくよ」

 私が空木さんの頭を撫でると、くすぐったそうに笑いながら受け入れる。そう。彼女はトラウマを克服できたのだ。
 あれから、彼女は頑張った。一刻でも早くと、無茶をすることが何度かあったりもしたけれど、彼女は彼女の努力により身を結んだのだ。

空木 「私も響子さんにいい子いい子してあげちゃいます!」

霧切 「あら、ありがとう」

 こんなやり取りができるようになったのだから、不思議なものね。あの頃より大きくなった掌から感じる暖かさと柔らかさは変わらない。とても心地がいい。

空木 「響子さんはとっくに気付いていると思いますけど」

霧切 「何かしら?」

空木 「私、好きなモノが増えたんですよ」

霧切 「それは、以前は嫌いだったモノかしら?」

空木 「あの時はごめんなさい」

 そして、素直にもなった。本当にいい娘ね。

空木 「響子さん、大好きです」

霧切 「私もあなたと同じ気持ちよ」

 私に預けてくれた空木さんの未来が、これから明るい道になるように、まだまだ世界と奮闘しなければならない。誰も悲しまず、苦しまない世界にしたい。

霧切 「あなたは私の未来であり、希望なのだから」

 愛おしいあなたと、この先を歩くために。


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