過去ログ - 戦艦水鬼「光溢れる水面に、わたしも」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/03/24(火) 13:47:36.45 ID:qsbs6+9v0

 羨望。

 この焦がれるような思いは、でなければ、恐らく恋なのかもしれない。

 うらやましい。
 うらやましい。
 うらやましい。

 気が狂ってしまいそうだった。戦艦水鬼、彼女はとにかく急いて急いて仕方がない。

 彼我の距離は艦影を確認できるまでに近づいている。このまま行過ぎるということはありえない。
 戦艦水鬼の傍に連なるは二人の戦艦棲姫。その後ろを空母ヲ級と二隻の重ネ級が追随しており、言葉こそなかったが、一気に感情のようなものが吹き出るのがわかった。

 聯合艦隊の横腹へ喰らいつく丁字戦。全砲門が一斉にこちらを向くのを、当然戦艦水鬼たちは見逃さない。さりとて回避行動をとるつもりもない。
 不利は百も承知だった。このまま同航戦へ移行し、弾薬の尽きるまで撃ち合う。それしかない。それしかあるものか。そう感じていたのは決して彼女だけではなく、後ろを付き従う五隻も同じ。



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