過去ログ - 【StarboundSS】鳥人間は真実を知ったようです
1- 20
38: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/27(金) 22:34:33.09 ID:HyQQlB2z0
原作プレイヤーktkr
フローランパーティミッションまでその本性に全く気付かず、混乱した日本人プレイヤーは数知れないと思ってます


39: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 17:55:40.84 ID:yx13i9zb0
書き溜め消滅の予感
一応ミッション1までやるつもりです


40: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 17:57:00.92 ID:yx13i9zb0
____


ちょうど日が沈んだため、俺たちはフローランの集落近くにある廃棄された宇宙船に簡単に近づくことができた。
俺のシップからここまでの所要時間は、およそ3時間。かなり歩いた。
以下略



41: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 17:58:36.37 ID:yx13i9zb0
打ち合わせの過程で聞いたところによれば、フローラはこの集落の端っこのあばら家に住んでいる、というより、追いやられたらしい。村八分というやつだ。
そこまでの扱いを受けてなお村を追い出されないのは、先代グリーンフィンガーの口添えがあってこそだという。

「ま、別に困ってないけどな。食糧が足りなけりゃ、自分で取ってこればいいし……たまに邪魔されるけど……それに、村の外にいくつか隠れ家を作ってある」

以下略



42: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 17:59:52.87 ID:yx13i9zb0
とにかく、フローランの同行者がいるということは、彼女が異端者扱いされていたことも含め、俺にとってはありがたいことだった。
もし放棄されたシップの中を動き回る影に誰かが気付いたとしても、この少女の仕業ということにできるだろう。
彼女が裏切って、あるいはそれ以外の原因で、フローランたちを相手どることになったなら……

その時のため――気になるのは、相手の戦力だ。
以下略



43: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:02:13.06 ID:yx13i9zb0
さて、殺されたエイビアンがこの星にやってきたのは、およそ1月前のことらしい。
集落の近くに降り立った同族は、何を思っていたのだろう。
フローランの凶暴性を甘く見ていたのか、他に意図があったのか……何にせよ、彼は瞬く間に包囲され、文字通りひん剥かれたというわけだ。

運がいいことに、フローランのハンターは宇宙船を破壊しようとしなかったそうだ。
以下略



44: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:03:48.90 ID:yx13i9zb0
エイビアンらしく、山吹色の塗装が施されている宇宙船。
全長は35メートルほど、全高は儀装を含めて18メートルほど。装飾が多く、ステルス性は高くない。主兵装に10センチ誘導ロケット砲。
未改造だ。
デュラスチールやらヴァイオリウムやらの合金の骨格を強化ファインセラミックスで包んだスターシップは、その雄姿をほとんど損なっていない。
……俺のとはエライ差だ。通常の仕様を知らなければ、確かに元々同じ物だったとは思えないな。
以下略



45: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:04:51.10 ID:yx13i9zb0
「……あった!」

俺は小さく歓声を上げた。

最悪、救難信号を出すことも考えていたが……それはあまりに運任せだ。
以下略



46: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:08:16.83 ID:yx13i9zb0
次はFTLドライブだ……。
この機構は精密ゆえに、壊れているのかどうかを目で見て判断することは到底不可能だ。一度水に濡れたコンピューターが生きているかどうかが分からないように。
もちろん、考えるまでもなくぶっ壊れている場合は別だが。
だから自己診断機能を使うのだが、この場合はとりあえずその必要はない。
俺のシップを修理するのには、エルキウス・クリスタルさえ十分な量が確保できればいいからだ。
以下略



47: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:09:22.07 ID:yx13i9zb0
まさか、クルーになりたいという意味ではないだろう。

「乗るだけなら、後で乗せてやる」

「お、やったね。約束だぞ」
以下略



48: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:10:44.81 ID:yx13i9zb0
「ああ、約束だ」

適当に答える俺の意識は、FTLドライブの重要な部分――クリスタルが収まっているはずのタンクに注がれていた。
……ほとんど空だ。そううまくはいかないか。

以下略



49: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:17:02.89 ID:yx13i9zb0
見つかったか……
この少女の仲間。
俺にとっては――そして、おかしな話だが、彼女にとっても――「味方」ではない。
誰もが恐れる、冷酷なハンターのお出ましだ。

以下略



50: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:19:35.64 ID:yx13i9zb0
「オマエ、何をやってる?」

低く、冷たい声だった。冒険者を恐れさせてやまない声。

「……見ての通りさ。何か使える物がないかと思って」
以下略



51: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:20:35.29 ID:yx13i9zb0
「このフネに積まれてた物なら、もう全部運び出シただろう。今更何を探す?」

先程の低い声のフローランだ。
そんなこと突っ込まなくてもいいだろ? 早いとこ帰ってくれ……
俺は内心で舌打ちする。
以下略



52: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:21:54.09 ID:yx13i9zb0
やはり見られていたか。
予想はしていたことだが、いざその話を切り出されると嫌な汗が出てくる。心臓に悪い……
頼むぞ、フローラ。ここはお前に任せるしかないんだ。

「あ? えーと、そうだっけ?」
以下略



53: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:23:59.08 ID:yx13i9zb0

「今日、フネが落ちてきた。そシてオマエは、このフネに戻ってきた。今までそんなことはなかったのに、いきなり」

まずい。
耳鳴りがする――いや、次の一言を聞き漏らすまいと、聴覚が研ぎ澄まされているのだ。
以下略



54: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:29:47.91 ID:yx13i9zb0
敵は2人だ。
接近戦では向こうが有利だが、不意打ちでまず1人。
音源から、位置はだいたい分かっている。やれるはずだ。
もう1人……襲ってくるだろうか? とにかく、逃がしてはならない。
増援を呼ばれるかもしれない。
以下略



55: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/03/29(日) 18:33:34.58 ID:yx13i9zb0
このくらいで一区切りに
あと数回の投下で前半終了って感じです


56:名無しNIPPER[sage]
2015/03/29(日) 18:43:22.62 ID:y5gpBvIzO
乙!


57:名無しNIPPER[sage]
2015/03/29(日) 19:47:39.18 ID:o6hCTFFAO
原作全く知らないのだが、ハヤカワSF文庫に普通にありそうだな。
主人公が本当に鳥だと鳥目の下りまでわからなかった。
期待。



58: ◆d3Dkro/vb2[saga]
2015/04/01(水) 22:26:07.15 ID:+HqNMM8C0
原作未プレイの方に楽しんでいただけたら、それはとっても嬉しいなって
設定は話を進めながら明かしていけたらいいなと思います

ここのところ回線がひ弱すぎて? 全然繋がらないのですが、明日にでも続きを投下したいです


58Res/33.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice