過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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◆ldFfAbiRv2
[saga]
2015/05/11(月) 22:03:25.61 ID:Ji9QIyk10
道を塞ぐ魔物を封印しつつ―――導きの玉を掲げ、海の中を進む。
襲ってくる魔物をこれまた封印しつつ―――神殿へとたどり着いた。
神殿の道筋は覚えている為、そう時間はかからなかった。
ルカ(南海の女王・・・いったいどういう人なんだろう)
向こうの世界では衰弱して、干しイカになっていたので、クラーケン娘ということだけは分かる。
でも性格面は全く分からない。
戦いにならなければいいのだけれど―――
海底神殿の最奥には、一目で大物と分かる魔物が、そこに君臨していた。
ルカ「あなたが、南海の女王ですか?」
クラーケン娘「ええ、その通り。私が、魔王様より南海の統治を任された女王です」
クラーケン娘「さて、人間よ・・・この海底神殿に一体何の用なのですか?」
口ぶりからするに、彼女は人間に対して好意的でもなければ敵視しているわけでもなさそうだ。
使命を遂行する―――という意思が感じ取られた。
ルカ(口下手な説明をすると、敵と疑われそうだな・・・)
僕はそう感じ、要件を簡潔かつ手短に伝えることにした。
ルカ「結婚の誓書を、代理で持ってきたのですが―――」
クラーケン娘「代理・・・?なぜ、本人が来ないのです・・・」
クラーケン娘「最近の若い者は、まったく・・・」
誓書を受け取りながら、クラーケン娘は愚痴をこぼす。
確かに、それももっともではあるが。
クラーケン娘「とにかく、結婚の誓書、確かに受け取りましょう」
クラーケン娘「南海の女王として、メイアとその夫を真の夫婦と認めます」
クラーケン娘「では、この「契りの指輪」を受け取りなさい」
クラーケン娘「これをいかなる時も指に嵌め、互いに想い合うことを誓うのです」
ルカ「はい」
僕はクラーケン娘からペアの指輪を渡された。
ルカ「用事も済んだし・・・帰ろうか。ちょっと面倒だけど・・・」
クラーケン娘「それには及びません。不甲斐ない若者のお礼に、私が地上へと送って差し上げましょう」
ルカ「それは助かります・・・」
転送魔術の術式が無い以上、素早く帰る方法は1つ―――
まぁどうにかなるだろう。
クラーケン娘の触手が、僕の胴体を巻き上げると―――
クラーケン娘「人間と魔物の仲を取り持つ行動、南海の女王として嬉しく思います」
クラーケン娘「また何かあれば、この神殿に訪れなさい。では、さらばです―――」
クラーケン娘は僕の体を斜め60度の方向に思いっきりぶん投げた!
海底神殿の窓を通って、僕の体は海中に投げ出されてしまう。
そのまま一気に海の仲を突っ切り、海面に投げ出され―――
――――そして、砂浜に着地した。
尋常ではない衝撃が足に伝わるけど、12メートルからのグラビティダイブに比べればマシなのかもしれない。
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