過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
1- 20
165: ◆ldFfAbiRv2[saga]
2015/05/12(火) 21:10:33.10 ID:/PvY6rRg0

ルカ「とりあえず・・・戻ろうか」

アリス「うむ。余は一秒たりともここに居たくない」

そう僕たちが移動し始めた時だった。
突然、目の前に上品そうな少女が現れたのだ!

その姿は、肖像画で見たフレデリカそのものだった。

ルカ「君は―――」

フレデリカ「ありがとうございました、勇者様・・・」
フレデリカ「これで、私は・・・いいえ、私達の魂は救われました」

フレデリカだけでなく、屍がゾンビ化した事により、魂を縛られた者たちも解き放たれたようだ。

幽霊たちは、口々に感謝の言葉を述べ―――
煙のように消え失せてしまったのだった。

僕は、向こうの仲間を斬った代わりに、こちらの世界の少女を救った―――

複雑な気分だ。

ふと後ろを向くと―――
アリスは昏倒していた。

ルカ(アンデット・ゴースト系のモンスターのみならず、本物の幽霊だもんな・・・)

僕は気絶したアリスを背負って、館から出ることにした。

ルカ「すっかり朝か」

ぐったりと伸びきったアリスを背負い、サン・イリアに戻ろうとした時―――
敷地内から館を見上げる、向こうの世界で良く見知った仲間と、似た姿をした女性を目にした。

???「・・・・・・」

ルカ「あなたはもしかして―――」

???「クロムはもういないようだな――――」

女性はそれだけ呟くと、姿を消してしまった。

ルカ(あの声・・・もしかしなくても・・・プロメスティン?)

プロメスティンとの出会いはタルタロス内部。
しかも転送されたというレア中のレアケースだ。
本来はどう会うべきだったのかさえ予測がつかない。

またしても謎が1つ増えた。

ともかく、アリスを背負ってサン・イリアに一旦戻ろう。


ルカ「・・・・・・」

サン・イリアには向こうの世界でもない、異様な光景が広がっていた。
町中幽霊だらけだ。あの屋敷に結構な数の魂が囚われていたようだ。
あちらを見れば、子供たちと、幽霊少女が追いかけっこをしながら遊んでいる。

アリス「・・・・・・一刻も早くここから出るぞ。これは命令だ」

帰り道の途中で意識を取り戻したアリスは、白目をむきながら僕に命令した。

このままだとアリスの精神が壊れてしまう。
こうして僕たちは、サン・イリアを後にしたのだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
221Res/233.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice