過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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81: ◆ldFfAbiRv2[saga]
2015/04/13(月) 11:59:59.35 ID:ueeYAoj10
おかみ「ゆうべは、お楽しみだったね。怪我の方も・・・良くなったみたいだし」
おかみ「じゃぁ、また来なよ。あんた達なら大歓迎だからね」

ルカ「ええ、ありがとうございました!」

こうして僕たちは、高級店「サザーランド」を後にしたのだった。
アリスは風呂敷包みをいくつもぶら下げているが、あれはもしかして・・・


この後僕たちは必要なものを買いに露店へと赴いていた。

ルカ「これ、単価15ゴールドって高すぎない?」

店頭に並んでいる商品と値段を見て僕は真っ先に値切る。

おやじ「これでも適正価格だぜ。勇者様」

ルカ「ちょっと手に取ってもいい?」

おやじ「いいぜ。好きなだけ」

商品を手に取ってみる。品質は良くも悪くもない、一般的な品だ。

ルカ「・・・・・・やっぱ15ゴールドは高い。10ゴールド」

おやじ「そんなに値引いたら路頭に迷っちまう!」

ルカ「いや。嘘だね。ざっと見積もると・・・」
ルカ「原材料費2ゴールド、流通コスト2ゴールド、おやじさん以外店員はいないから人件費で4ゴールド。シャバ代で2ゴールド」
ルカ「計10ゴールドで適正価格だよ。単品当たりの純利益が9ゴールドは・・・暴利だよ」

商人の経験と知識を活かし、必要経費と利益を割り出していく。
品を見れば大体どこで収穫されたものなのか分かるようになってから、更にやりくりが上手くなったと思っていた。

おやじ「高いのが嫌なら買わなくていいんだぜ!」

おやじさんが暴挙に出る。でも僕はには対抗策がある。

ルカ「確かこの商品・・・ギルドで定めた適正価格は上限13ゴールドだったよね?」
ルカ「これ・・・ギルドの報告したらどうなるかな」

商人にとってギルドへの不正報告は、魔女狩りの宗教裁判と同じ―――
態度が酷いおやじさんに僕は最終手段をちらつかせた。

おやじ「それだけは・・・!それだけは・・・!13ゴールドで―――」

やはり暴利な事も把握していたようで、おやじさんは縋るように値引きに応じる。
でも、剣を鍛えてもらうにはお金がかかる。妥協するわけにはいかない。

ルカ「10ゴールド」

おやじ「分かりました!それなら12ゴール―――」

ルカ「10ゴールド」

おやじ「勘弁してください!11ゴー――――」

ルカ「10ゴールド」

おやじ「・・・・・・」

ルカ「10ゴールド」
ルカ「とはいえ・・・流石に可愛そうだから少し多く買ってあげるよ」

最後の最後で僕が少しだけ譲歩したことで決着がついた。

おやじ「ありがとうございました〜・・・・・・」

おやじさんは消え入るような声で僕を見送る。

ルカ「よし。これで食材とかは十分だな・・・。? 何アリス?」

いつの間にか露店を回っていたはずのアリスが驚きの目で僕を見ていた。

アリス「ルカ・・・貴様えげつないな」

ルカ「えげつないのはあのおやじさんだよ。都市でも9か10ゴールドが適正価格」
ルカ「ましてやここは港町。店の位置も悪くないし薄利多売をすれば、単価8ゴールドでも1.5倍の利益は出ると思うよ」

アリス「詳しいんだな・・・」

ルカ「色々な職業経験積んだからね」
ルカ「買い物は済んだ。後は・・・装備だけか」


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