過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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134:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 01:33:01.92 ID:IwlMUGAtO
「起きてくれ、キョン」
頭に心地良く響くその声に応えるように瞼を開くと、寝る前と何も変わらない天井が広がっていた。
当然、部屋には俺以外誰も居やしない。まだ妹が起こしにくるような時間でもないしな。
今日は4月に入って二度目の日曜日だ。
欧米では実はそこそこ重要な日なのに、日本ではハロウィンにさえ知名度の劣るイースターの日である。
イベント好きのハルヒでさえも、どうやらこの日には気づかなかったらしい。
だがそれも仕方が無いというものだ。なんせ、イースターというのは年によって日付が違うらしい。
何故俺がイースターに詳しいのかって? 一応理由は有るが、とりあえずは後回しだ。
あの空間でハルヒと一悶着あった後の事を少し語ろう。
あの翌日、目に見えて変わったことは何一つ無く、ハルヒもどう処理したのか極めて相変わらずだった。
中学の卒業アルバムにも依然として佐々木の影は見当たらなかった。
だがそれでも俺は確信していたんだ。運命は変わったのだと。
古泉の言葉を借りるなら、わかってしまうのだから仕方が無いのだ。
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