過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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69:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 23:11:46.47 ID:jVBRPo/YO

季節は四月、俺は旧友一人と非友好的陣営の二人との四人で、タクシーに乗り北高に向かっていた。

全ての決着をつけるために。

事の発端は、俺がSOS団に所属してから一年が経つその少し前の春休みになるだろうか。

その日は例の如くハルヒの独断により、電車に乗ってフリーマーケットに行くことになっていた。

いつものように自転車を走らせて駅前に向かい、駐輪場で空きスペースを探していると、

「やあ、キョン」

「うわ」

すぐ背後からかけられた声に飛び上がり、振り返って声の主を認識すると同時に口を開いていた。

「なんだ、佐々木か」

「なんだとは、とんだご挨拶だ。ずいぶん久しぶりなのに」

その顔には言葉と裏腹に、どこか柔かい皮肉に包まれた微笑が浮いていた。

それが、かつて共に日々を過ごした親友との再会だった。




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