過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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75:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 23:22:20.87 ID:jVBRPo/YO

「わからないか? お前たちが根城にしている、あのしょぼくれた小部屋に行くんだ」

部室のことか? 一体あの部屋に何があると言うんだ。

「行けばわかるさ。そして僕たちの思いやりに感謝するだろう」

何のつもりか知らないが、あそこは俺たちのホームだぞ。荒らしたらタダじゃ済まねえからな。

「橘、お前は何か知っているのか? 知っててこの空間に俺を連れてきたんじゃないのか?」

「……いいえ、私も計画のことは……」

まあそうだろう。こいつも俺同様に事態を飲み込めていないのは明らかだ。

藤原は土足のまま校舎へ入り、余裕を湛えながら悠然と歩みを進めた。

確かに今この空間にいる限り、俺にとって助けとなる存在はいない。頼みの佐々木も消えちまった。

ちくしょう。正直キツいぜ。

奴に誘われるまま、俺は文芸部室の前まで来てしまった。

藤原は俺と橘には目もくれず、ドアを乱暴にノックし、返事を待たずそれを開けた。

そこに居たのは九曜と、予想だにしない人物だった。




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