過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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82:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 23:37:13.30 ID:jVBRPo/YO

一体何が起きてるのか、全く考えがつかない。あのハルヒが、本当に死んでるのか?

「涼宮さんの、最期の願いは……、あなたが死なない、こと……、でした」

二人分の体重を抱え、息を切らして這うように進みながら橘が何かを言っている。

「あの瞬間、佐々木さんの、閉鎖空間に、……涼宮さんの物、が、入り混じっ……、ていたので、

 涼宮さんの、力が……、発現して、佐々木さんに…………力が、移った、の、です。

 あなたを……助ける、手立て、として……!」

なるほど、奴らはハルヒの力を佐々木に移すという目的を俺を利用して強引に誘発させたってのか。

だが、それがわかったところで俺にはもうどうしようも無さそうだ。

「あと、少しで……、ここ、から……、出ます、から……、あなたも、頑張って……」

ダメだ、もう、声も出せねえ。

すまん、橘。

すまん、ハルヒ……。




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