過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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37:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:47:11.93 ID:JxUSEnW0o
「ご注文は? いつものでいい?」
「うん! あ、そういや私昨日、ツミツミでめぐみねーちゃんのスコア抜いちゃったよ、ほら〜♪」
「えっ! いつの間に……なかなかやるね、櫻子ちゃん」
「えへへへ……」
店の端っこの席で、るんるんと携帯をいじっている櫻子。ここの所、私のシフトに合わせて毎回来ている気がする。
そしてバイトが終わるころに、一緒に帰ってくれるのだ。
それは確かに嬉しいことだし、櫻子と一緒にいるのは楽しいのだが……向日葵のことがおろそかになっているのではないかと心配になる。
そう言ってみても、「めぐみねーちゃんが相手なら向日葵は何も言わないよ」としか返ってこない。
櫻子は私に何かを期待してくれているのだろうか。
私は相変わらず、撫子に伝える気持ちを用意できていない。
それどころか、櫻子と出会ってからのこの数週間で、私の心境は大きく変わりつつあるのだった。
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