過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
1- 20
40:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:48:55.76 ID:JxUSEnW0o
帰り道、やっぱり私があがるまで待っててくれていた櫻子と一緒に、暑い夕暮れの道を歩く。


「それでさー向日葵ったら……」

「…………」


「あれ、めぐみねーちゃん?」

「えっ……ああ、ごめん」


「…………なにか考え事? 撫子ねーちゃんのことで思うことがあるなら、私にも言って?」

「!」


胸の内を見透かされている気がした。

言わなければいけないことがある……それをわかっていて、でも勇気を出そう出そうとしていた私に気づいた櫻子が、自分から聞き出そうとしてくれているのではないかと。


最後の最後まで、気を遣われてしまった。

でも今言わなかったら、この不思議な関係はいつまでも続くだろう。続いてしまうだろう。

撫子に知られる前に、櫻子と私の間に生まれつつあるこの糸を……なんとしても切らねばならなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
94Res/85.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice