過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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45:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:52:01.44 ID:JxUSEnW0o
気持ちに区切りをつけた自分を、偉いと思っていた。自分に向き合うことができて、一番いい方向に進むためのレールに乗れた、櫻子はそれを応援してくれると思っていた。
唐突に、裏切られてしまったような気持ち。
「逃げてる」「勘違い」と言われて、急激に嫌な気持ちが湧いてきてしまった。
そしてそれは、抑えなきゃいけないという自制心すらもはねのけて、反論となって出てきた。
「さっ、櫻子ちゃんはわからないかもしれないけど……私は撫子にとって一番いい道に向かえてると思ってる! 逃げてるわけじゃない!」
「気持ちを伝えないのが一番いい道なの!? そんなわけないじゃん!」
「私は嫌だけど……撫子にとってはそれが一番いいことなんだよ!! 撫子のためになることが、私にとっても一番嬉しいことなの!!」
「じゃあなんでいつも泣いてんだよ!! ねーちゃんが好きだからなんでしょ!?」
「っ……!」
「自分の気持ちから逃げないで! ねーちゃんのためなんかじゃない、自分のために動いてよ!」
「だから……もうこの気持ちはいいんだってばぁ……!!」
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