過去ログ - 【咲】京太郎「死が二人を」数絵「分かつまで」【安価】
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31: ◆phFWXDIq6U[saga]
2015/03/30(月) 23:21:53.82 ID:FMhX3oE8o

数絵「(…私、なんでここにいるのかしら?)」

勿論、学校の行事で仕方なくだ。
そんな事は数絵にだって分かっている。
だが、それを理解していても尚、嫌いな相手が話題の中心にいる光景を間近で見たくはない。
…どうして私はこうして孤立しているのに、こんな軟派な男が人気者なのか。
そんな嫉妬めいた感情が胸の中に湧き上がり、自分が急激に嫌な子になってしまったような気がする。

数絵「……」

ある種、当然とも言える感情に対して、数絵は中々、折り合いをつけられなかった。
『軟派』と言う属性を嫌っている彼女は根がとても潔癖だ。
自分の中に生まれたその汚点を許せなくて、何とか否定しようとする。
しかし、まるで自分がいないもののように前から聞こえてくる楽しそうな談笑の声に、胸がどうしてもモヤモヤとしてしまって。
気づいた時には数絵の足は完全に止まり、グループから置いて行かれていた。



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