14:名無しNIPPER
2015/03/31(火) 22:35:42.51 ID:UayEtmuS0
「色素の薄い髪が特徴的だったし、その、スタイルも良くて、声も可愛らしいよな」
「それだけ?あ、頭撫でててよ」
周子に掴まれてない左手で、ぎこちないながらも柔らかい髪を優しくなぞる。
なんだ、嫌いってわけじゃなかったのか。
「スカウトした後になるけど、人懐っこい性格っていうのかな、すぐにみんなと打ち解けてさ。周子と話すのがすごく楽しかった」
「Pさんはあたしのこと好き?」
「好きだ…おわっ!」
言い終わる前に周子に抱きつかれる。
「あたしもPさんが好き。いきなり街でスカウトされて、よくわかんないままアイドル候補生になったけど、スカウトされてよかったよ」
俺に抱きつく力が一層強くなる。
どうしよう。抱き返してもいいのだろうか。
「まだ一ヶ月くらいしか経ってないけど、何でPさんがアイドルの子達に好かれてるのかわかったし、それがわかったらあたしも好きになってたの」
だめだ。我慢できない。
「周子…」
周子の頭を抱きかかえ、腰に手を回す。
「Pさん…」
腕の中で上目遣いに俺を見る目が閉じられた。
漫画やアニメ、それとギャルゲでしか知らなかった領域に、俺もついに……
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