過去ログ - 絢瀬亜里沙「犯人は・・・あなたです。」ver2.0
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88:名無しNIPPER[saga]
2015/04/02(木) 22:20:55.88 ID:tmg9xEjI0
真姫の心臓はこれ以上ないほど音を発していた。

真姫からはロッカーの隙間から辛うじて花陽の姿が見える。

花陽「ここなら・・・大丈夫ですね・・・。」

花陽は真ん中でしゃがみこむと・・・手を目にあてた。

・・・何をしているんだろう?

電話の者は花陽じゃないのか・・・?

いや、もし花陽が電話の者じゃないとすれば・・・。

真姫(!っもしかして・・・!)

真姫(電話の者が来る前に花陽が来てしまって、花陽が施錠をしたから電話の者は入りたくても入れないんじゃ・・・!)

電話の者は花陽が管理室に来ることを計算に入れていなかったのだ・・・。

そう考えると・・・チャンスは今しかないのかもしれない。

花陽は話が分かる人だ。

もし穂乃果だったら気が動転しているからうまくいかないだろう。

花陽には全部を打ち明けて助けを求めるか・・・?

いや!それが何かの拍子でばれて、にこが殺されてしまうかもしれない・・・。

花陽に相談しても事態が改善するとは思えない。

それに花陽も仲間かもしれない。

やっぱり余計な事はしない方がいい・・・。

打ち明けるのは危険すぎる・・・。

花陽「っ・・・うぇっ・・・。」

その時何か花陽が鼻をすするような音が聞こえてきた。

真姫(これは・・・。)

真姫はなんだろうと思い耳を傾ける。

花陽「っうぇ・・・うええええええええん!」

・・・それは花陽が泣いている所で、真姫は茫然とした。

真姫(そうか・・・花陽は・・・メンバーが亡くなった事を一人になる事でようやく泣けるようになったんだ・・・。)

花陽と初めて会った時は何をするのもおずおずとしていて、泣き虫な印象だった気がする。

それが、今では仲間を気遣って、泣くのを我慢するように・・・。

真姫「・・・・・・・・・・・。」

真姫は花陽が泣き終わるまで、俯いていた。

真姫(こんな優しい花陽が犯人の訳ない・・・。
そうと決まれば・・・っ!?)

真姫がロッカーを開けようとしたその時、

花陽「だ、誰ですか!?」

真姫(!!?)



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