過去ログ - 絢瀬亜里沙「犯人は・・・あなたです。」ver2.0
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89:名無しNIPPER[saga]
2015/04/02(木) 22:21:27.59 ID:tmg9xEjI0
花陽が急に立ち上がった。

真姫(気づかれた・・・!?)

しかし花陽はロッカーの方を向いてはいない。

ロッカーの隙間からだから少ししか見えないが・・・花陽の肘を見る事ができた。

この事から花陽はロッカーとは反対方向を向いているのだとわかる。

花陽「な、どこから入って・・・っ何ですかそのナイフは!?やめてください!」

ガタンガタン!!

花陽が視界から消える。

音から誰かと争っているのは確かだった。

でもチェーンが掛かっているのにどうやって・・・?

真姫(いや!誰がとかどうやってとか、そんな事は考える時間はない!)

恐らく犯人が花陽の命を奪おうとしているのだ。

ここを飛び出して、加勢した方がいいのでは・・・?

それとも人を呼びにいくとか・・・。

しかしそれをしたら何故ここに隠れていたのかを問い詰められるし、いやでも仲間の命には・・・。

こんな事を考えている場合ではない。

今すぐ助けないと・・・でも助けたら・・・にこの命を見捨てる事になるかも・・・。

でも、犯人が一人とも限らないんじゃ・・・?

ここでもし犯人の一人を捕まえたとしても、もし二人以上いたら・・・。

花陽の命と、にこの命。

二人とも親友なのに真姫はそれを天秤に掛けている。

なんて罪深いのだろうか・・・!

ガチャン!!

その時扉が開き、チェーンを引っ張る音がした。

誰かが扉を開けようとしたのだ。

凛「かよちん、そろそろ部屋に戻った方が・・・かよちん!?」

花陽「凛ちゃん!た、たすけ・・・グホオ!」

凛「かよちん!?かよちん!!どうしたの!!かよちん!!!開けて!!ここ開けて!」

花陽「ぐっ・・・あっ・・・・・・・・・・・・。」

凛「かよちん!!!誰かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!誰かきてえええええ!!」

凛が大声を上げながら廊下を走る。

部屋は静まり返った。

真姫(これは・・・もしかして・・・。)

真姫は恐ろしい想像をする。

今、真姫は花陽を殺した電話の者と同じ部屋にいるんじゃないのか!?

ならば何故犯人は逃げずにこの部屋にいるのか。



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