過去ログ - 【SAO】アインクラッドでおっかなびっくり生きる 16 【安価】
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389: ◆GVCfHyzjmtRo[saga]
2015/04/09(木) 04:20:35.81 ID:I/qQJ8vHo


チャコール・ヘッド「香りを試してみて下さいね」

アーテル「サプライズだから俺自身が香りを漂わせていると困るのだが……」

チャコール・ヘッド「消臭剤がありますから、心配しないで下さいね」

アーテル「すまんな、助かる」

蕾を人差し指でタップしても指先に香りは付かず、瓶にも変化が無いので、

これは石鹸のボトルなどと同様、手順として次に使用するポイントを指定するのだと理解する。

プレシャス・メモリーの瓶をタップした人差し指を、左手の手に平に触れさせると、甘く爽やかな香りが広がった。

チャコール・ヘッドに花を選んで渡した時に思い描いていた香りよりもずっと洗練されている気がする。

これなら普段から使っていても邪魔になったり気になったりする事は無いだろう。

それでいてしっかりと感じられていて物足りなさは全く無い、間違いなく理想通りの、想像を超えた物に思えた。

俺の嗅覚は人並み以下だろうし、表現力も豊かだとは言えないので、

この香りにどれだけ満足出来たのかをチャコール・ヘッドにどう伝えたものか悩ましい。

アーテル「あーなんだ、俺が想像していた香りはきっとこういう香りだったのだな」

チャコール・ヘッド「大丈夫でしたか」

アーテル「大丈夫だ、全てが在るべき所に自然と収まった様な感じだ」

アーテル「想像以上に理想どおりだった。――――ありがとう」

チャコール・ヘッド「……良かったです、こちらこそありがとうございます」

俺の感想や感謝の気持ちがきちんと伝わったのかどうかは怪しいところだ。

重ねて礼をしようと思ったのだが、

座り寝錬金術ドッペル女子が何やら目を真っ赤にしていたのでしそびれてしまった。

安易に依頼して苦労でもさせてしまったのかもしれん。

だとしたら申し訳無い事をした。


※手数料として2,000コル支払い、以下のアイテムを受け取りました。
──────────────────────────────────────────────────
プレシャス・メモリー(Precious Memory Perfume Extract Bright Floral Fresh made by Charcoal Head (0357))x1
デオドライザー(Deodorizer)x1
──────────────────────────────────────────────────

※29,000-2,000=27,000

アーテルとトモミの◆所持金(コル):1,827,997→1,854,997


チャコール・ヘッドが使ってくれた消臭剤の効果は劇的だった。

これだけ綺麗に匂いが消えるのならさぞや売れるだろうと思ったのだが、

通常匂いエフェクトはれエフェクト同様、消臭剤を使うまでも無く一定時間で消えるらしい。

長時間香りが維持される《香水》の様な贅沢品を使用する人は殆ど居ない時点でお察し下さい、と言う訳だ。

余りにも売れないので在庫として腐らせるよりはと押し付けられてしまった。

《香水》の匂いを消したい時に使わせて貰うとしよう。

ドッペル女子と都市伝説女子は星を飛ばしそうな勢いで目を輝かせていたのだ。

2人には《香水》というアイテムが余程ツボだったらしい。

ややテンション高めの2人から逃げるようにトモミの待つダブルルームへと帰宅した。



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