135: ◆1rDMWX8C56[saga]
2015/05/20(水) 20:48:15.56 ID:JERwrmZ30
苗木「え、エリアちゃん!!」
舞園「ッ!? 山田くん!!エリアちゃんですよ!エリアちゃんが来てくれましたよ!!」
山田「……エリア殿?」
山田とエリアの目が合う。
弾けたように飛び出す山田。
山田「エリアど――」
??「おーっとそこまでや。」
突然、エリアの後ろに謎の男が現れた。
灰色に、土の茶色が染みついたTシャツ、薄汚れたヘルメット、よれよれの軍手。
関西弁で喋るその男は、エリアの華奢な肩に手を回す。
??「残念ながら、エリア……いや、建築の暴君は、おどれらと戦う意思をワイに表明した。どらまてっくなえんどでは終わらせられへんなぁ」
豪快に笑い飛ばす。
苗木「……お前は?」
??「ワイ?ワイはな、こいつと同じ暴君や。一応、採掘の暴君ということで名が知れとる。まぁ、今はどうでも良い話や。」
男はエリアから離れると、役場から出ていこうとする。
??「安心せい、痛みを感じる間もなく殺してやる、ってこいつが言ってたでぇ?ほな、ワイはこのへんで。ばいならさ〜ん。」
苗木たちに背を向け、立ち去ろうとする男。
エリアは、下を俯き、じっと押し黙っている。
大和田「ちょっと待てや!!」
急に大和田が、男の背中に飛びかかる。
その手には、石の剣があった。
皆が一斉に山田の手を見ると、そこにはやはり剣はなかった。
??「いや、しかしがっかりやよ。」
男は背を向けたまま呟く。
大和田「……クソが……」
自分の手元を見て、茫然とする大和田。
大和田の持っていた剣は、男のツルハシに弾かれていたのだ。
??「力の差くらい、しっかり理解せぇへんとアカンなぁ?大和田はん?」
大和田「何で……俺の名前を……」
??「かぁ〜っはっはっはァ……!! それよりもな自分、まずはワイのことよりも、そこのエリアを気にかけた方がええんやないの?」
大和田「あ? ……なッ!?」
気が付けば、先ほどの場所にエリアはいない。
山田の部屋の奥の方、絵画が飾られている場所に、エリアは佇んでいた。
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