377:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:34:22.46 ID:g12cRdScO
「お帰りなさいGACKTさん!…あら、佐久間さん?」
「うふふ。美嘉ちゃんも入れたんですからいいですよね?」
「え、ええ…」
378:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:35:14.67 ID:g12cRdScO
「…まゆ」
事務所内のソファに座り、自然な動作で隣に座ったまゆに話しかける。
「はぁい。何ですかぁ?」
379:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:36:01.92 ID:g12cRdScO
…。
優しくなった?
「前のGACKTさんは、こう、凄く気難しくて、…すいません。こんな事言っちゃいけないのに」
380:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:36:51.64 ID:g12cRdScO
「はい。お茶が入りましたよ。佐久間さんも」
話を遮るようにちひろがお茶を二人分、机の上に置いた。
まるで今の話を終わらせたいかのように。
381:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:37:56.57 ID:g12cRdScO
打ち合わせの為の会議室に行くまでの間、珍しくちひろは無口だった。
いつもならあの怪しいドリンクを僕に押し付けようとするのに。
「ちひろさ、何かあった?」
382:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:40:38.42 ID:g12cRdScO
「…で、衣装はこういった感じで…」
会議の内容の一つ、衣装デザインの決定。
スタッフ達が提案した物を絵にしてある。
383:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:41:45.52 ID:g12cRdScO
結果3時間にも及ぶ会議が終了し、やっと休みになった。
まだ事務仕事が残っているけど、ここでゴールデンタイムとしても良いだろう。
「…お」
384:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:43:04.55 ID:g12cRdScO
「僕も休憩する事にしたよ」
「おや、GACKT君」
「ちょっと疲れちゃってさ」
385:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:44:23.15 ID:g12cRdScO
「あのさ、僕ってそんなに変わったかな?」
「変わったねえ…。昔は、何というか、若かった、と言わせてもらおうかな」
若かった。
386:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:47:11.49 ID:g12cRdScO
「今でも覚えてるよ。まだ出来たてで、無名だった頃に人手が足りなくて困っていた時に君が来たんだ。…君はもう覚えてないかな?」
「…ほとんど覚えてないね」
…覚えてない、というか知らない。
387:名無しNIPPER
2015/04/09(木) 21:50:01.17 ID:g12cRdScO
…千川。
僕はその名字に聞き覚えがある。
だって、いつも僕の近くにいるじゃないか。
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