過去ログ - 【親愛なるキラー・クイーン】
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62: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/10(金) 22:08:33.70 ID:v/Yr3OnCO
【散り去った花道を往く者】

「よぉ暇か?」

山のような書類と格闘していると気安く気軽に話しかける声が聞こえた
以下略



63: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/10(金) 22:23:24.51 ID:v/Yr3OnCO
「何言ってるんだミスタ…No.2は君だろ?」

「俺はNo.2じゃあねぇ!俺もNo.2だと2人になって足しても掛けても“4”になっちまうだろうが!“4”はダメだ。わかるか?“4”は不吉なんだよ!」

何故かミスタは苦虫を噛み潰したかのような顔になって必死に否定し始めた
以下略



64: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/10(金) 22:54:28.13 ID:v/Yr3OnCO
ボスの部屋を三回、響きすぎないようにそっとノックする

「入りなよ。君なのはわかっているから」

部屋の中から若く爽やかな声がした。イタリア中を支配するパッショーネからは想像だに出来ないほど若々しさに溢れていた
以下略



65: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/10(金) 23:36:59.68 ID:v/Yr3OnCO
「この中に…?」

そのNo.2は何故よりにもよってこんな亀の中に住み着いていて公にされてはいないのか…
一つの可能性が僕の頭によぎった

以下略



66:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/11(土) 15:54:20.04 ID:Ld/WcJdp0
エターナル?


67: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/11(土) 20:15:30.40 ID:KGmi80Q3O
久し振りに来た亀の背中の部屋はキチンと整頓されていて誰かが住んでるとは思えないような空間だった
今の僕の部屋よりも広いんじゃあ無いかなこりゃ

「動くな。身動ぎ一つせず指先一本も動かすなよ」

以下略



68: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/11(土) 20:26:11.23 ID:KGmi80Q3O
「見事だ、フーゴ君。ジョルノが推してくる人間なだけあって呼吸一つ乱さない。この前ミスタにやったら本気で撃とうとしてきてね…それに比べて君は冷静そのものだよ」

「は、はぁ……」

男はナイフを首筋から離し、笑いで乱れた呼吸を整えながらポットを取り出した
以下略



69: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/11(土) 21:01:38.82 ID:KGmi80Q3O
「首に突き付けていたのはただの玩具だよ。日本のパーティグッズ。良くできていると思わないか?」

刃先を掌に向けて押し込んだりを繰り返して彼は感心しているかのようだった

「あの…僕を呼んだのは一体」
以下略



70: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/11(土) 21:15:55.12 ID:KGmi80Q3O
「私としては君が幹部になるのは大いに歓迎だ。幹部に相応しい人だって今日会ってみて確信を得たよ…ん?どうしたんだい浮かない顔をして…」

僕は昇進の話には全く喜びを感じられなかった
何故なら僕は…僕は

以下略



71: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/11(土) 21:36:25.75 ID:KGmi80Q3O
「死を一人で背負うんじゃあない…君は自分に罰を与える必要もない。仲間の死の辛さは…私にも良くわかる」

ポルナレフは昔に思いを馳せるかのようにそう呟いた
遠く遠く離れてしまった昔の仲間に告げるかのように

以下略



72: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/11(土) 21:50:49.35 ID:KGmi80Q3O
「僕は幹部になる資格は…無いんです。あの時ボートに乗らなかった僕が、皆と同じ花道を進むことは出来ないんです…」

揺らめいていた紅茶はもう静かに止まった

「僕は僕の道を往く…恥知らずは散り去った花道を往くが宿命だから。いつかその道がまた交わる日が来るかもしれないから」
以下略



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