過去ログ - モバP「イカれた闇鍋メンバー紹介するぜ!」
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◆K1k1KYRick
[saga]
2015/04/02(木) 23:02:13.82 ID:ZCHEpW86o
「七海は鯛と鰤を入れたれす〜」
七海の食材は嫌でも分かった。グツグツと煮えている鯛の頭部が
その死んだ色のクリッとした目でガンを飛ばしていたからだ。
彼とその弟分はご丁寧にその太い骨を地獄の釜に沈めて
無頼な来訪者相手にやや不機嫌な昆布出汁のご機嫌を伺っていた。
鯛は縁起物、鰤は出世魚という事で投入したらしいが
まさかこの二匹もこんな場所で葬られるとは思っていなかっただろう。
「んっ、これははんぺんか……な……?」
杏が掬い上げた二等辺三角形の形状をしたものは
全く柔らかくなく、水気を存分に吸って重くなっていた。
「なんですそれ」
みちるが言った。
「あー何か分からない」
「それはなんですって」
「だから何か分からないんだって」
「だからなんなんです」
「杏にもなんなのか分からないって」
「なんだって言っています!」
「言っているのは分かってるってば!」
「杏ちゃん、それ……」
志乃がみちるの投下したものがカレー料理に使うナンだと教えてくれた。
紛らわしいにも程がある。
「私はお酒を入れたわ。隠し味に丁度いいでしょう」
志乃は赤ら顔で言うと、ごくごくと何杯目かの日本酒を静かに煽った。間違いなく出来上がっている。
この人が筆頭である時点でこの闇鍋の未来は既に決まっていたかもしれない。
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