過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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105: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:53:59.31 ID:NGKYIe+ko

「慌てないでよ。ああなったのはあんたのせいなのかってあたしは聞いてるんだけどね。

あんたがあたしに問答無用で攻撃してきたところであんたがどんな人間なのかは大方見当はついてるんだけどさー。

ねぇ、あんたがうちのアーニャをあんな風にしたってことでいいのかな?」

 最終通告とでも言わんばかりに周子は不機嫌そうに義手の女を見る。
 表情こそ先に比べかわいげのあるものであったが、発する雰囲気だけは先ほどと同様、いやそれ以上に黒く殺伐としたものとなっていた。

「知らないわよそんなこと。

勝手にあんな風になっただけだし、攻撃の規模だけ無駄に大きくなって面倒ったらないわ。

まぁああなる前に少し嬲(なぶ)ったから、それを原因って言っていいならアタシなのだけれど……」

 義手の女は大して興味のなさそうに足元の小石を蹴りながら周子の疑問に答えた。
 蹴り上げた小石はアーチを描きながら周子の元へと飛んでいく。



「そっか。ならよかったよ」

 女の言葉を聞いた周子の雰囲気は、殺伐としたものからいつもの周子の物に戻った。
 だがそれは嵐の前に、空の様子が一度静かになるのと同様である。



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