過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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115: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:05:46.83 ID:NGKYIe+ko

 故に周子も、数十にも及ぶ狐火を背に従え、白き多尾を凛と靡(なび)かせる。
 化生としての姿を隠すことなく、その耳も、その尾も、その獣爪もむき出しで義手の女に構える。

「狐火『金平灯』」

 数十の狐火たちの周囲はさらに数個の火球を携える。すべてあわせて百をゆうに超える火球はゆらゆらと星図のように周子の背後に漂う。

「行って」

 周子の合図とともに義手の女へ向け一斉に飛んでいく火球群。
 鉛玉さえ溶かす流星は全てを焼き尽くさんと放たれた。

「発射(ランチ)!!!」

 上機嫌に声を張り上げ、義手の女は地を蹴り迫りくる火球群に向け飛び出す。
 それと同時に女の背に漂う黒鉄の義手たちの砲門がガシャガシャとすべて開く。
 むせ返る火薬と硝煙の臭いが空間に充満し、義手から弾丸が一斉に発射された。

 爆炎、重なり合う轟音。
 銃弾と火球はぶつかり合い、周子と義手の女の間で爆発する。



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