過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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118: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 02:07:55.15 ID:NGKYIe+ko

 周子の数歩前に着地した女は、その際に曲げていた膝のばねを思い切り解放し、再び周子に一直線に進む。
 鋭く形作られた貫手は周子に向けられ、迫りくる。

「『火ノ狐』」

 だが周子は爪を振り下ろすと、その軌跡に炎の流れが生じる。
 それは周子と女を遮り、炎の衝撃波のように女に対するように迫り来た。
 義手の女は貫手の先、指先の銃口から銃弾を数発その炎の波に打ち込む。
 だが銃弾は炎に触れた瞬間蒸発し、炎の勢いを全く削ぐことはできなかった。

「チッ……」

 小さく舌打ちをした義手の女は前に踏み出していた右脚で、急きょバックする方向に地面を蹴る。
 その蹴りは地面の瓦礫ともどもコンクリートを破壊して半分地面に埋まった右脚はブレーキとして進みつつある女の体を止める。

 だが左半身は未だ前へと進もうとしており、右半身とのバランスが崩れつつあった。
 義手の女はそれを立て直すことなく右脚を軸として左半身は進む。つまり体は時計回りをする。

「冥新流『神空断』」

 その回転によって薙いだ左足の蹴りは、真空を作り出しその炎の爪蹟を両断する。
 そして再び両者眼前にまで戻ってきた状態になり、爪と義手は金属音を響かせながら再び何度も打ち合う。



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