過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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24: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 01:59:43.83 ID:HEFpIzrTo

 男はその両腕を見せびらかされた途端憎しみの視線から一転、怯えたような表情になる。

「怖い?そうよねぇこれでみんな殺したんだから、怖いのは当然よねぇ。

以下略



25: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:00:46.93 ID:HEFpIzrTo

 脳内で敵対する組織を思いつくだけ考えてみるが、こんな強引な行動を起こすような組織は男の脳裏には思い浮かばない。
 男は血の回らない頭で必死に考えているが、女の方はそんな話題にはあまり興味がなさそうであり、自身の義手をいじくっている。

「そんなことどうでもいいでしょう?
以下略



26: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:01:40.63 ID:HEFpIzrTo

 確かに男は一昨日の晩酒におぼれ、記憶があいまいであった。
 だがその間にそんな重要なことを漏らしていただなんて思いもしなかったのだ。

「あなたの仲間が死んだのは、あなたのせいなのよ。
以下略



27: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:02:54.86 ID:HEFpIzrTo

 男は怒りをあらわにしてそう叫ぶ。あまりに感情の起伏が激しすぎて男の表情はもはや感情が読み取れないほどにぐちゃぐちゃに歪んでいる。
 ビニールシートの中には一人の女性が椅子に縛られ、目隠し、猿轡、耳栓のためのヘッドフォンと完全に情報を遮断された状態で捕えられていた。

「はーい、あなたの愛しの彼女マキちゃん。
以下略



28: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:03:43.49 ID:HEFpIzrTo

 男は怒りを言葉にして口から吐き出す。
 もはや堰さえ無い感情そのままの言葉であったが、まるで義手の女には馬耳東風であった。

「では、タク君、だったかしら?
以下略



29: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:04:40.19 ID:HEFpIzrTo

 パキパキと義手を鳴らし、男のすぐ隣へと義手の女は向かう。
 そして男の隣で笑いながらぼそりと呟くのだ。

「キミの彼女を殺してからね」
以下略



30: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:05:29.41 ID:HEFpIzrTo

「約束……したのにぃ!この嘘つき!!!!」

「じゃあね♪」

以下略



31: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:06:10.38 ID:HEFpIzrTo

「あ……あ……」

 もはや男の目に光はない。
 自分のせいではなかったという安心感と、すでに死んだ彼女への不信感。
以下略



32: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:06:59.11 ID:HEFpIzrTo

「オラ愛しの彼女だよ!!!

幸せ噛みしめて濃厚なキスして見せろよ!!!

以下略



33: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:07:54.17 ID:HEFpIzrTo

「はーーーーーーはっはっは……はぁ……はぁ。

あー楽し。仕事の合間にゴミで遊ぶのだけはやめられないわぁ……。

以下略



34: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/22(水) 02:08:46.81 ID:HEFpIzrTo

 事の発端はアーニャは『プロダクション』へと向かう道中に、カースの襲撃に遭遇したことであった。
 ただしそこには別のヒーローが駆け付けた後であり、事態は収束に向かっていた。
 すでにアーニャの出る幕ではなかったので、このまま周囲に被害が出ないように警戒するだけにしようとしていた時のことだ。

以下略



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