過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
1- 20
564: ◆6J9WcYpFe2[sage saga]
2015/12/14(月) 00:45:23.83 ID:gR7gj4JF0
―――憤怒の街の端

その近くに、GDFが憤怒の街への駐屯地として使っている施設があった。

その施設の一角、いわゆる執務室と呼ばれる場所で、二人の男が向かい合って話をしていた。

「………ネズミが何匹か迷い込んだみたいだな。」

そう話す男性は、この『憤怒の街』の後始末を任された上官。

「あのポストマンとかいう奴らのことでしょうかねぇ?」

その向かい側で受け答える男性はその上官に雇われた傭兵。

「ああ、そうだ。」

「上官殿、なんであんな奴らを通したので?」

「上からの命令だ。逆らえん。」

「あ、それじゃあしょうがありませんねぇ。して、目的は何でしょ?」

「おそらくこの前発見された『コラプテッドビークル』の調査だろう。 まったく、厄介なもんだ。」

「ってことは、そろそろ潮時ってやつ?」

「だが、あいつら自身は下っ端の兵士だ。」

「ほーう………どのように?」

「例の場所に近づかずに帰ってくれるならそれでよし。

近づいたなら、危険区域だと言って追い返せばよし。」

「それでも近づいた場合は?」

「………そうだな。上にはコラプテッドビークルにやられたとでも言っておこうか。

一応、戦闘配備をしておけ。 くれぐれも内密にな。」

「へいへい、了解しましたよ、上官殿」

ブラインドの隙間を少し開けて外を見つつ、命令する上官。

彼にはとある目的があった。

(くそっ!いい金になりそうな場所をみすみす渡せるか!!

せめて、あの兵器の開発資金は稼がねばならんのに!!)

彼はGDFの技術士官である。本来であればこんなところで指揮をするような者ではない。

そして、GDFの中でも変わり者として有名な技術士官でもあった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
833Res/856.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice