過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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596: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:31:29.04 ID:Ah1rtJBzo

 それでも庇うのにも限界は来る。そうしてとった最終手段が『殺し』を強制的にでも覚えさせることだった。

「そう。隊長にしてみれば、アナスタシアを殺したくない苦肉の策だったんでしょうけど、結果として私は自殺した。

そして特殊部隊と言う環境に適応できる『あなた』と言う人格が生まれた。ある意味、『隊長』があなたの父親なのかもね」

「ヤー……私が、その時生まれた?隊長が……父親?」

 自らの存在意義さえ揺るがしかねない事実の奔流。
 自分が目の前の自分自身の代理でしかなかった事実は、アーニャの思考では簡単に処理しきれない。

 だが、『アナスタシア』はそんなことを意にも介さず話を続ける。

「だけど、ワタシは死ななかった。たしかに壊れたの。

でも戻ったの。何事もなかったかのように、意識の奥底で、私は『復活』した。

そんな意識の奥底、抑圧された心の最奥で、私は見たの」


「……見た?」


「蛇……いや、『龍』を」


 アーニャの記憶がフラッシュバックする。
 なぜ忘れていたのかと思うほどの、鮮烈な記憶。
 つい先日義手の女と戦った日に見た白昼夢、膨大な白蛇の濁流を。



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