過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 01:20:20.23 ID:NGKYIe+ko
前に夢見装置を晶葉が完成させたときに、自慢げに語っていた理屈であった。
当然アーニャにはさっぱり理解できなかったが、晶葉が楽しそうであったことは印象に残っていた。
だが今目の前にいる晶葉には表情がなく、だからこそ違和感だらけの存在であった。
「夢というのは結局のところ、想像された映像だ。
過去の記憶をもとに、それらをつぎはぎ足していき、一つの『夢』を作り上げる。
自らが想像したものであるにもかかわらず、新たなものは一つもない。
パッチワークなのだよ。結局のところ経験がなければ、絶対的に夢で未経験を作り出すことはできないのだ」
そう言って晶葉は傍らに置かれた、小さなブラウン管、彼女自身が開発した夢見装置を撫でる。
その画面内には、荒い映像ではあったが一つの映像を映し出していた。
アーニャはその小さな画面を、多少離れた場所から目を凝らして見る。
「ヤー……私?」
そこに映し出されているのはアーニャ自身であった。
しかも今の自分の、今いる場所を、まるで窓の外から覗き込むような映像が。
アーニャはとっさに振り返る。
だが窓の外には誰もおらず、カメラなんて存在しない。ただ雪が降っているだけである。
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