過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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678: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2016/01/29(金) 02:11:52.58 ID:l35uEx/h0
『ア”…ア”…』

こちらに気づいたカースが伸ばした腕からぽたりぽたりと黒い泥を滴らせながら近寄ってくる。速度こそ遅いものの、不気味としか言いようが無い。

奈緒「そうじゃないんだ!なんか…、近寄るだけでヘンになりそうだ…!」

李衣菜「…奈緒がそこまで言うなら、かなりやばそうなんだけど…もしかしてこれ怠惰のカース?精神干渉系?」

奈緒「わかんない!でも少なくとも怠惰よりやばそうだ、触らないほうが良いと思う!」

李衣菜「触らないほうが良いって言われても武器は家だし…」

奈緒「だ、だってぇ…」

『オあ…!』

李衣菜「…まぁ、私にはコレが一応あるけどね、あの女の子も早急に助けなきゃだし」

ボルトを隠していた帽子を取ると、頭から延長コード付きのボルトを取り外し、程良い長さに調整する。

李衣菜「よーいっ…」

ボルトをぐるぐると振り回し、遠心力のままにカースに叩きつけた。

李衣菜「しょっと!」

『あ”……あ”ー…』

叩きつけた衝撃によってぐちゃっと音を立ててカースの形は崩れる。

李衣菜「…うわ…ちょっとこれは…」

口では狼狽えてるように装いつつも、露出した核を視認するとすかさずそこに再びボルトを叩きつけた。

緑色のその核は、奈緒には普段見かけるものよりも濁っているように見えた。

『いあ”…!?』

核は砕け散り不浄の泥も消滅する。それを確認すると奈緒はすぐさま倒れていた少女に駆け寄った。

奈緒「おい、大丈夫か…って…あれ、みく!?」

猫の耳と尾、そしてメイド服。間違いなくそれは前川みくだった。


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