過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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69: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:23:00.45 ID:NGKYIe+ko

 その途端に雪は激しさを増す。
 暴風にも近いその降雪に思わずアーニャは腕を視界の盾にして目を細めた。
 その姿は隊長であるはずなのに、この雪のせいで表情までははっきりとつかめない。

「夢ってのは結局記憶の継ぎはぎだ」

 雪の流れに乗ってアーニャに届いてくる隊長の声。
 本来ならば雪の降る音でかき消されてもおかしくない声量だったが、その声はダイレクトにアーニャに届く。
 いや、届くのは当然であった。
 こんなにも激しい雪であるはずなのに、雪の降る音など全くしていないのだから。

「当然誰かの記憶を夢で見るなんてことはない。

それはただの妄想だ。そうだったらいいな、こういう感じだったのかなと自分勝手に捏造したに過ぎない」

 猛雪の先、隊長の姿の背後には、燃え盛る教会。
 いつの日かに夢に見た情景のまま、雪なんて全く気にしないようにあの時のまま燃え盛っていた。




「あの中には、きっとお前がいるんだろう。お前にとってはな。

だがよく見てみろ。あの教会は、お前の生まれた街の教会か?」



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