過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 01:22:13.49 ID:NGKYIe+ko
雪を踏みしめる音は、壊れたラジオのノイズのように単調に、一定のリズムで鼓膜に刻まれる。
視界に映る粉雪も、まるでリピート再生するように単調で冷たさなんて感じない。
それでもアーニャは何の疑問も思わずに歩き続ける。
そして歩き続けた先には、木の生えていない小さな広場。
林の中でぽっかりと空いた広場は、空から降る雪をより多く吸い込んでいるようである。
その中心には、厚手のコートを着た男が一人アーニャに背を向けて立っている。
男は色のない景色の中で、武骨でデザイン性の欠片もない灰色のコートを着て佇んでいた。
体には雪を微塵も被っておらず、景色から浮き出ており男だけ別の空間にいるようである。
「……隊長」
アーニャが小さく呟く男をさす名称。
男の本名さえ知らない彼女だが、その姿だけは決して忘れることはない。
アーニャの人生に最も影響与えた人物であり、最もアーニャとの付き合いの長い人物。
そんな男は、アーニャの小さな呟きに反応したかは定かではないが、ゆっくりとアーニャの方を振り向く。
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