過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
1- 20
763: ◆lhyaSqoHV6[sagasage]
2016/02/07(日) 07:15:32.06 ID:ARR+iEHZo

敵から反撃の手段を奪ったうえで、ミサトは艦内に入り込む手立てを練る。

ミサト「さてと、P子ちゃん、カタパルトデッキの位置は分かった?」

カタパルト──すなわち艦載機の発進口であるが、分厚い装甲を持つ宇宙戦艦の内部に侵入する上で、最も都合の良い部位である。

P子「スキャン済み──船体後方・底面にあります」

ミサト「さっすがP子ちゃん、仕事が速いわねぇ」

ミサトはP子の指示の場所に機を移動させると、外部と発進口を隔てるハッチを探る。

ミサト「ここね……こじあけるよぉ」

P子「了解、ヴェセルディセクター、スタンバイ」

P子の合成音声に合わせ、ミサトの乗機の左腕に装備されているシールド兼近接戦闘用ブレードがその形状を変える。
細く長い剣状に変形したそれは、次第に白く発光しだす。

ミサト「失礼しますよ……っとぉ」

ミサトはその剣をハッチと思しき位置に水平に一閃。
返す刃で少し位置をずらし平行にもう一閃。
今度は切り裂いた線と垂直に──先に切り裂いた部分を合わせ、丁度"四角"を描くように二連撃。

その"四角"を蹴りつけると、ハッチ部の隔壁はいとも簡単に船内側に押し出された。


ミサト「お邪魔しまぁす」

船内に侵入すると、スペーススーツを着込んだ戦闘員が十数名待ち構えていた。

ミサト「待っててもらったところ悪いんだけど、お出迎えは不要よ」

だが、待ち伏せを当然予測していたミサトは、対人プラズマスロワーを用いて容赦なく焼き払う。
制圧戦闘用に特化された人型形態の前では、生身の歩兵など物の数では無い。

ミサト「生身を相手にするのはやっぱり気が引けるわ……弱いものいじめよねぇ」

聞こえこそしないが、苦悶の断末魔を上げているであろう人影を見つつ苦々しげに呟く。

P子「周囲に動体反応なし、格納庫エリア確保しました」

そんなミサトの気を知ってか知らでか、P子は無感情に敵を制圧した旨を告げた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
833Res/856.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice