過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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781: ◆zvY2y1UzWw[sage]
2016/02/16(火) 17:51:12.57 ID:U/AH/C/m0
おつでしてー
アイさんのお仕事はほんといろいろと厄介なのが多いな(褒めてるつもり)
アップルパイ(しかもチョコがかかっている)…すごくあまそう


782:@予約 ◆lhyaSqoHV6[sagasage]
2016/02/19(金) 09:22:39.89 ID:ZnflQ1cvo
首藤さん再度予約します
今度はちゃんと投下するんだ…


783: ◆R/5y8AboOk[saga]
2016/02/24(水) 07:39:58.43 ID:ljDzQOQtO
 ───曰わく、いつもより度を増して不定形。
 ───曰わく、触れれば正気を失う。
 ───曰わく、同族ですら例外ではない。
 ───曰わく、どころか一部の同族にすら敵とされている───。

以下略



784: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:40:40.91 ID:ljDzQOQtO
 泥人形とでも形容すべきカースには、初め戸惑いこそはしたが、心得さえあればありきたりな敵ですらあった。目の前には三つ────今し方、滴る汚泥を尾と引きながらこちらに走り込んできている。
 簡単だ。適当に距離を取りながら、光線で核を暴き、抉ればいい。

 あくまでも冷静に、手順通りに物事を進める思考を整えた光は、その足で後ろ跳びのステップを踏みながら、棒状に伸ばした正義の剣───射的の得物を真似て作った光線銃を視線と同軸に据える。
 引くべきトリガーも無く、ただ光線を撃つ上では素手でも代用できるような武器ではあったが、それでも、狙った場所に物を飛ばすためのデバイスとしては流石に実戦的な物があった。
以下略



785: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:41:45.01 ID:ljDzQOQtO
 最後の一体の肉体から粘性が失われ、乾いた土のようになって消えていく様を見送りながら、南条光は一つ息を吐き、しかし、直後に『ヒカル!まだだ!』との声が電流となって体を駆け抜けるのを感じ、弛緩しかけた筋を張る。

「シャアァッ!!」

 刹那、背筋を冷やした殺気を頼りに間一髪で体を反らすと、そのすれすれを致命的な”爪”の一閃がかすめていく様を光は見た。
以下略



786: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:42:36.33 ID:ljDzQOQtO
「二人雁首揃えてよぉ…お誂え向きじゃねえか、エエッ?」

 爪の生えた掌を威嚇めいて開けたり閉じたりしながら、ラプターは言う。

 二人と聞き、自分とライトのことかと思ったが、違うと直感する。
以下略



787: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:43:44.90 ID:ljDzQOQtO
 直後、やおらと目線のあたりまで屈んできた少女の冷たい瞳と唇の印象が、少しびくりとした寒気を伴って駆け抜けるのを知覚する。

「…さて、ボクはキミに用事があったのだけれど、このままだと二人とも無事じゃ済まない」

 …というのは、先程から痛いほどに突き刺さるラプターの視線を感じていればわかる。
以下略



788: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:45:21.05 ID:ljDzQOQtO
「ッシャァ!」

 竜のシャウトが駆け抜け、爪に反射する光が揺らめいた一瞬、回避運動を試みた光の視界が、前触れ無く暗闇に包まれる───否!

 直後に鈍い金属音が響き、視界が暗闇になったのではなく、漆黒の壁が眼前を覆い、ラプターの爪を防いだのだと気付く。───少女の能力か!
以下略



789: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:46:21.39 ID:ljDzQOQtO
「チィ──…」

 破片を全て叩き落としたラプターが忌々しげに呻く。

 存在を保てる最低限の大きさを失った影の破片は霧に変じて元に還る。
以下略



790: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:46:50.32 ID:ljDzQOQtO
『ッ!!ヒカル!そいつはダメだ───!』
「……まぁ、事象を切り開くのが必ずしも自分とは限らないけどね」


「えっ──?」
以下略



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