過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆R/5y8AboOk
[saga sage]
2016/02/24(水) 07:47:22.10 ID:ljDzQOQtO
「拓海」
「あン?」
眉間の皺を精一杯寄せぬようにしながら、肩を怒らせて歩く向井拓海を呼び止めたのは、強面の上に頭を根こそぎ丸めた、見てくれは威圧的な男────パップだった。
拓海はつい振り返りに睨みそうになったが、そこでどこか気まずげなパップの顔を見るや、眉間に指を押し当てて「悪い」と短く言う。
「今、大丈夫か?」
「ああすまねえ、コレはアンタにゃ関係のない話だから、大丈夫だ」
と言って拓海は不機嫌をはぐらかしたが、パップはおおよその顛末を知っていた…と言うより、壁を隔てた向こうからでも、拓海を中心とした押し問答は聞こえていた。
噛み砕けば、今外にいる新種のカースについて、直接の接触を必要とする戦闘スタイルの拓海の出撃の是非についてだ。
触れればただでは済まないとするカースに対し、危ないから止めろとする周囲と、カミカゼの鎧はカースの呪いを拒むから平気だとする拓海。
誰かの不用意の一言から押し問答がヒートアップして、時には誰か別のヒーローを呼んで物理的な仲裁を頼むべきかとの思考も過ぎったが、珍しく声を荒げた原田美世の、「拓海がキレたらヒドいことになるでしょ!!」との一声で事態はひとまずの収束を見た。
出撃の是非については、クールPが要検討ということにしておいたが、暫くはこうして廊下をほっつき歩くしかない拓海からしてみれば事実上の戦力外通告というところか。
黙って外に飛び出すのも時間の問題かも知れない。と、思考の隅に思いつきながら、しかし、彼が切り出すのはまた別の話題。
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