過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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813: ◆lhyaSqoHV6[sagasage]
2016/02/25(木) 08:15:24.67 ID:rhio0V+5o


──数日前──


仁美は、とある街中を歩いていた。
一族の宿敵である『吸血鬼の祖』を探し出し、仕留める為である。

以前、現世とあの世の狭間にて祖先の少女からその存在を聞かされたが、
現世に戻った後調査をしてみたところ、『吸血鬼の祖』はどうやら既に復活を遂げているらしいことが判明したのだ。
しかも、それが潜伏していると考えられる地域は、仁美の生活圏からさほど離れていないのであった。


松風『なあ仁美よ、本気でやろうってのか?』

仁美「当然よ」

松風『勝算はあるんだろうな』

仁美「勝算は……どうなるか分からないけど……」

松風『……そもそも、相手の居場所は分かっているのか?』

仁美「そこは問題無いよ、朱槍アンテナが場所を示してくれてる……もう少しで、着くかな」

仁美の背負う得物は、退魔士の先祖が代々受け継ぎ、多くの異形を屠ってきた魔槍である。
それゆえ、槍その物に犠牲となった魔族の魔力が付加されており、その魔力の波長に同調する存在の居場所を特定することが出来るのだ。
特に、今探している吸血鬼に関しては、一度祖先の少女が相対している存在であるため、その精度はより高い。


仁美「それに、覚悟なら出来てるよ、生前葬も済ませたし」

松風『生前葬?』

仁美「先祖代々の墓碑にね、名前刻んできた」

松風『そうかよ、それに何の意味があるのか知らんが』

松風との会話を続けながらも、しかしそちらに気を取られることなく、その歩みは決然とした意思を感じさせる。


松風『……もう幾度目の忠告か忘れたが、相手は人間族を滅ぼしかねん存在だぞ? 単騎で挑むなんてのは愚昧極まる』

仁美「だからこそ今がチャンスなわけよ」

仁美「一般人は今の時期大半が京華学院に出払ってるから、派手にやっても被害が少なくて済むでしょ」

現在、秋炎絢爛祭の準備期間中のため、京華学院の周辺地域の人口密度は普段より低い。
仁美の現在地も例外では無く、吸血鬼の祖と戦う際には二次被害が少なく済むであろうという算段だ。
かくいう仁美も、自校の出展物の準備手伝いを頼まれる立場にあったのだが、それを蹴ってここへ来ているのだ。


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