過去ログ - 【艦これ】整備兵「鎮守府で働け?」提督「そうだ」
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918: ◆B/dahWeduk[saga]
2015/11/11(水) 01:02:31.90 ID:5/dh4Sco0
整備兵「命……?艦に……そりゃ、もちろんだ。海軍の軍人なら誰だって、艦をただの物として見るなんてことは……」

女神「いいえ、艦に命などありません……。そう、決して」

整備兵「……どういう意味だ?」
以下略



919: ◆B/dahWeduk[saga]
2015/11/11(水) 01:03:06.50 ID:5/dh4Sco0
女神「しかし人類は、あまりにも……あまりにも多くの絶望と怨嗟を海に沈めすぎました。それらが、世界の理を破り再び地上に現れるほどにまで……」

整備兵「それなら、深海棲艦の正体は明石の想像通り……!」

女神「忠誠、庇護、献身……軍人達の精神の正の要素こそが、艦娘達の原動力です。すなわち逆に、深海棲艦の原動力は……」
以下略



920: ◆B/dahWeduk[saga]
2015/11/11(水) 01:03:39.98 ID:5/dh4Sco0
整備兵「……ところでさっき、妖精もそう考えているって言ったよな。工廠の妖精達も装備の妖精達も、皆そう思っているのか」

女神「そうですね……まず、工廠の妖精達は間違いありません。私が差し出した手を掴み、今の人類のために全てを捧げると誓った者達ですから……」

整備兵「……それは、比喩的な表現だよな」
以下略



921: ◆B/dahWeduk[saga]
2015/11/11(水) 01:04:04.81 ID:5/dh4Sco0
女神「はい……。ですから工廠の妖精達はそれぞれが、たった一人自らの声のみで、私の呼びかけに応えてくれた者達です」


工廠長『おう若造、スランプは脱したか?』

以下略



922: ◆B/dahWeduk[saga]
2015/11/11(水) 01:04:40.72 ID:5/dh4Sco0
女神「そのことでしたか……。それに関しては、彼らを悪く思わないでください。私のさせたことですから……」

整備兵「め、女神が……させた?」

女神「はい。開発で使用する資源量については、私が各工廠を回って指示を出しています」
以下略



923: ◆B/dahWeduk[saga]
2015/11/11(水) 01:05:01.54 ID:5/dh4Sco0
女神「ゲームをする人は提督となり、工廠にもレシピを指示し、装備を開発して深海棲艦と戦います。何十万人、何百万人という人々が、そのゲームを遊びます……」

女神「人々はどうすれば良い装備を開発できるか思案し、色々なレシピを適当に考えては試してみるでしょう。効率の悪いレシピに資源を注ぎ込んではがっかりし、資源が底をつけばまた貯め直して次のレシピを試すでしょう……。そうして、新しいレシピが開拓されるのです……」

女神「ですが、もしそれが現実の出来事であれば、そんなことを積極的にできるでしょうか?」
以下略



924: ◆B/dahWeduk[saga]
2015/11/11(水) 01:05:40.42 ID:5/dh4Sco0
整備兵「……提督も喜んでるよ、多分な」

女神「全ては、人類の勝利のためです……」

整備兵(しかし本当に、そこまで……。となれば、今まで人間がやっていると思っていたことも、実はこうして妖精が主導権を握っているかもしれないということになる)
以下略



925: ◆B/dahWeduk[saga]
2015/11/11(水) 01:06:11.08 ID:5/dh4Sco0
女神「砲、魚雷、航空機といった装備を動かしている妖精は結局、艦娘の一部なのですよ。膨大な痕跡の集合体である艦娘から必要に応じて分離される、産物に過ぎないのです……」

整備兵「工廠の妖精達とは違って、艦娘から生み出されるってことか?でも、どちらにせよ元々は同じ……」

女神「……かつての軍人達の残した痕跡が艦娘達を形作ったというのに、彼女達は前大戦のことを覚えていたり、本物の軍人のような振る舞いを見せたりはしません。なぜだか分かりますか……?」
以下略



926: ◆B/dahWeduk[saga]
2015/11/11(水) 01:06:41.15 ID:5/dh4Sco0
整備兵「……」

女神「それを求めました。私は自分に出来る限りのことをしました。……それだけです」

整備兵「……そうやって、装備妖精達は出撃しては消えていくのか?」
以下略



927: ◆B/dahWeduk[saga]
2015/11/11(水) 01:07:10.91 ID:5/dh4Sco0
整備兵(……いや、違う。そういうことじゃないんだ)

整備兵「元の『塊』と再び一体化した妖精は、『無秩序に混じり合ってから』また生み出される……」

女神「ええ」
以下略



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