過去ログ - 梓「憂、もう帰ろ?」憂「…………」
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122:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/05(日) 02:44:58.32 ID:A/teO6r30
潮はいつの間にか随分と引いて遠く離れてしまっている。
暗闇に潮の香りが鼻をついて、いま自分が海辺にいることを思い出させた。
少しだけ星が姿をあらわにしている。
なんで…泣いてるの。
わかんないよ。
…ここにいるよ。わたしはここにいるのに。
むかしも、いまも、これからも。ずっと。
だって、そう約束したじゃん。
思い出…いっぱいつくったじゃん。
すっごくたくさん。それはもう、数え切れないくらい。
海風がつめたい。海底よりも海の上がもっと寒いよ。
それならずっと、海の底にいようよ。
泣かせるつもりなんて、これっぽっちもなかった。
ふたりで笑って生きていくためにしたことだった。
自分が生きていくためにはこうするしかなかった。
そうしたら、わたしたち、しあわせなままで居られると思った。
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