過去ログ - 「竜と友達になる魔法だけが存在していた」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/05/10(日) 12:30:34.16 ID:SshG4AoZ0
母「あーナオキ!お帰り!」
少年「あ、お父さん聞いて聞いて聞いて聞いて!!」
家の中ではハートが具現化するほどの幸せが溢れていて、お父さんは少し面喰いました。
どうしたというのだろう、と思う間もなく息子の嬉しそうな報告。
少年「ドライヴがさ!!」
ああ。
お父さんは違和感を感じました。
ハルがずっと修行していたドライヴ。
その成功をテトが喜ばないはずがありません。
彼のドラゴンだって、どんなに心待ちにしていたか分からないのですから。
自分の息子と大空を飛ぶことを。
幸いにも風に愛された自分はかつて、テトと飛び回りながらいつもその話をしていました。
ハルのお母さん、ニコが、ハルを身ごもった時の事。
ナオキの子どもはきっとすごい風使いになる。
ああ、きっとそうなる。
楽しみだなぁ、私はキミの子どもと、君より高いところまで飛べるかもしれないんだ。
ナオキ、君は偉大な風使いだ。
いずれそうなる訳じゃなくて、既に君は高みへ跳ぶ権利を手にしている。
私は嬉しいんだよ。
君という風使いと、そして、生まれてくる子どもを愛せることに、空を共に飛べることに。
そのテトが喜んでいない。
何かあったな。
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