過去ログ - 「竜と友達になる魔法だけが存在していた」
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48:名無しNIPPER[saga]
2015/05/10(日) 12:41:59.42 ID:SshG4AoZ0

父「……」


実は以前にハルの『修行』を見た時から、ナオキは少しだけ違和感を感じていました。

魔力はきちんと上から下に流れている。体勢も悪くない。


こう言っては何ですが、余程病による魔力欠乏であるとか、年老いて筋力が足りないとか、そんな事情でもない限り『浮かべない』なんてことはまずありません。

何かのきっかけですぐ飛べそうなのですが、確かに見ていて感じないことがないわけではありません。

強いて言うなら魔力流形に違和感がありました。


きちんと上から下に流れることでロケットのように魔力を『噴射』し、『浮かぶ』。

燃費の悪い技ですが、始めて跳ぶ時には一番やりやすい技でもあります。


他の魔力放出や魔力の節約は、それから覚えていけばいいのです。


ナオキは人間に珍しく「見える」人だったため、その違和感の正体が掴めました。

『噴出しているように見える』。


魔力は確かに放出されているのですが、その魔力がハルの身体を浮かすために使われてはいないように思えました。

とは言え放出されたエネルギーが人体を浮かばせない理由がありませんので、お父さんは結局、息子に何も言えませんでした。


例え伝えたところでそれを解決する方法もなく、かえってハルを混乱させてしまうかもしれなかったのです。


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