過去ログ - まったく、小学生は最高だぜ!!  百合ver
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9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 13:06:21.99 ID:UROCsVvH0
書店を出て彼と帰路に着く。

「何買ったの?」

「手羽先の唐揚げだよ」

「いいね、僕の分ある?」

「ちゃんとあるよ」

「やった」

子どものようにはしゃぐ。
時折見せるその顔が私を荊棘で縛り付ける。
アパートの前に来て、

「知り合いの子?」

彼が言った。そして、指を指す。
先ほどの女の子が2階へ上がる階段に座って、私たちを見ている。

「ううん……」

今朝と、さっき書店で会ったくらい。
もしかしたら、からかっているのだろうか。

「さくら」

女の子が立ち上がる。
腰くらいまでの長い黒髪が真っ直ぐに綺麗に伸びている。
まるで飼い犬を呼ぶようだ。
蔑むわけではないけれど、主従関係のハッキリした口調。
けれど、そんないわれは私にはなかった。

「どうかしたの?」

問いかける。

「真実の愛を教えて」

小学4年生くらいの彼女は、低い声でそう言った。


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