過去ログ - まったく、小学生は最高だぜ!!  百合ver
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10: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 13:06:54.75 ID:UROCsVvH0
ちょっと抜けます


11: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 13:49:10.10 ID:UROCsVvH0
「え?」

「そういう遊びなんじゃないの」

彼は言って、私の手を引いて少女の横を通り過ぎようとした。
以下略



12: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 14:33:56.74 ID:UROCsVvH0
「私に真実の愛を教えなさい」

「なんなのかな、それって……」

「それはあなたが考えることよ。桜の花が散る前に、それを私が理解しなければ、私は死ぬわ」
以下略



13: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 14:44:37.75 ID:UROCsVvH0
実際に死んだ人間がいるかまでは分からないけれど。
そう信じ込むことはとても危険だと思う。

「あんまり関わらない方がいいよ。次、もし来たら家の方へ行って親に直接言うしかない。娘がこんなことしてるって、早く知っておいた方がいいしね」

以下略



14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 14:55:39.04 ID:UROCsVvH0
何も無くなった手で、私の頭を掴んだ。

「髪、伸びたよね、ちょっと切る?」

私は首を振った。
以下略



15: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 15:06:27.90 ID:UROCsVvH0
「君は言われたことをやるだけで、僕が満足すると思ってる。そうだろ」

「そうじゃないの……?」

「君のことが好きだからあえて言うけど、それじゃあ僕ら台本通りに付き合ってるだけだよ」
以下略



16: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 15:16:13.97 ID:UROCsVvH0
「うそ……」

彼が玄関で大きく息を吐いたのが聞こえた。

「追い返すよ。君はここにいて」
以下略



17: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 15:24:52.82 ID:UROCsVvH0
唐突に、空間がそこだけ違うのだろうかと錯覚するほど、
違和感を持たせつつ、彼女がそこにいた。

「な……んで」

以下略



18: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 15:49:48.04 ID:UROCsVvH0
私は彼を呼んだ。
隣近所の人が、怒鳴ってきてもおかしくないくらいには叫んだ。
彼だけじゃない。街の音が全て消えていた。
サンダルを履いて、階下まで駆け足で降りていく。
静まり返るアパート。電気はついているのに、
以下略



19: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 15:58:47.51 ID:UROCsVvH0
その日は、布団を敷いて早めに眠った。
起きたら何もかも元に戻っていると思ったからだ。

なぜか彼女も同じ布団に入ってきたので、
私はそこを譲り別の布団を出して、それに丸まって寝た。
以下略



20: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 16:11:02.56 ID:UROCsVvH0
冷蔵庫にあった卵で目玉焼きをつくり、昨日のシチューを温める。
食パンにいちごジャムを塗って、きっちんの椅子に机に溺れるように座って待つ少女の前にお皿を置いていく。

それを当たり前のように食べていく少女。
行儀よく食べる姿は、育ちの良さを感じた。
以下略



21: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 16:31:07.83 ID:UROCsVvH0
洗い物を済ませ、テレビをつける。
壁を背もたれにして座ると、ゆりも横に腰掛ける。

「見たいテレビある?」

以下略



22: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 16:40:08.35 ID:UROCsVvH0
「……はあッ……はあッ」


全力で走ったせいか、久しぶりに息切れした。
通学途中人っ子一人おらず、
以下略



23: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 16:45:56.08 ID:UROCsVvH0
真実。それは、なに。
親子の愛? 家族の愛? 友愛? 恋人への好意?
それとも、社会への奉仕の気持ち?

「……彼との愛が真実なら、それを私に教えなさい」
以下略



24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 17:03:10.82 ID:UROCsVvH0
「私を愛してもいないくせに、よくそんなことができるわね」

体に釘を打ち込まれたように、
その言葉は私の脳を揺さぶった。

以下略



25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 18:09:26.99 ID:UROCsVvH0
揺さぶられた脳が、決して思い出さないようにしていた記憶を蘇らせる。

「いつから……いてくれたの」

「小学生の時に、あなたが誘拐されてから、ずっと傍にいたわ。あの日、当時21歳だった実家の隣に住むお兄さんの家でおまじないをさせられ、真実の愛を抱かなければ、殺すと脅された。抱けば、願いが叶うと言われて」
以下略



26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 18:15:52.38 ID:UROCsVvH0
目を開けると部屋にいた。
散らばった紙くずのような写真。
彼は外に出て、女の子がいないか確かめている。

私は携帯を取り出して、ラインを打った。
以下略



27: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 18:18:04.35 ID:UROCsVvH0
ぐだぐだですが読んでくださってありがとう


28:名無しNIPPER[sage]
2015/04/05(日) 19:00:12.48 ID:X+OP2cYXO



29:名無しNIPPER[sage]
2015/04/05(日) 23:25:24.82 ID:4cnPMV4Bo
おつおつ


30:名無しNIPPER[sage]
2015/04/05(日) 23:44:24.14 ID:62xt3EH/O
ほぉ


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