17:名無しNIPPER[saga]
2015/04/05(日) 21:56:10.60 ID:b6JeyJkM0
<蛇足>
「本当にいいのか? 灰原」
工藤くんは明らかに迷いを捨てきれていなかった。
「簡単なことよ。証拠がないのなら作ってやればいいのよ。工藤くん」
阿笠博士は、私を工藤くんにだけ分かる光彦くん殺しの容疑者にすることで、
工藤くんを揺さぶろうとしたらしいけれど、それを逆用してあげる。
「私が博士の共犯者、円谷くん殺しの実行犯として名乗り出る。
博士の発明品。博士がわざわざ昼間、子どもたちとサッカーしていたというアリバイ作りのための不審な行動。
物的な証拠は少ないけれど、十分有罪になると思うわ。
小学生の私が思いついたというよりは、博士の立案と見たほうが自然だしね。
工藤くんが回収していたゴミ袋に、衣服の切れ端を混ぜておくのもいいかもしれないわね」
「死んだ光彦も大切な仲間だが、生きているお前も大切な仲間なんだよ、灰原」
「私にとっても円谷くんは大切な仲間だったわ」
ここは私に任せて。工藤くん。
「俺は探偵失格だ。無実の者を救うことができないなんて」
そんなことはないわ。あなたは最高の探偵で、私にとって最高のヒーローだわ。
「縁があればまた会いましょう。博士に逃げられないように引き止めておいてね」
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