7:名無しNIPPER[saga]
2015/04/05(日) 21:47:02.89 ID:Ece2V8P70
そんなことがあったから,この町に戻るのは少し怖かった。
三年前にこの場所で過ごした思い出を思い出せなかったらどうしようって,少し不安だった。
けれど,その心配は杞憂だった。中二の頃仲良くなった二人と帰った道,連れられて寄り道したアイス屋さん,そして――
あの子と出会った公園。
あの子とここで出会わなければ,こんな風に中学のことを思い出せなかっただろう。ぽっかりと穴が開いた空白の中学生活だっただろう。
でも,あの子は気付かせてくれた。ずっと遠い町に忘れてきた,とっても大切なもの――
せっかくだから,この公園の中を通っていこう。私の思い出の場所だから。
今も色あせずにしっかりと心に残っている。私を変えてくれた,そんな場所。
昔,私が本を読んでいたあのベンチに一人の青い髪の女の子が座っていた。
どことなくあの子の面影を感じて,なんだか懐かしい気持ちに包まれる。もしかして……
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