過去ログ - クルーテオjr「スレイン卿www今どんな気持ちかなwwww」
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10:名無しNIPPER[saga]
2015/04/05(日) 23:45:31.33 ID:aU+fHQfN0
歓声と悲鳴が混じり合うなか、jrはアセイラムに静かに問うた。


jr「して、アセイラム、どちらを選ぶのだね」


窺うようなアセイラムの目に、まだ荒い息をつく伊奈帆が微笑みと頷きを返した。

もはやためらうことのない自分の気持ちをそのままにアセイラムは言葉を紡いだ。

アセイラム「……スレインです。スレイン・トロイヤード。
      わたしは願わくばこの人と添い遂げたい」

エデルリッゾ「姫さま……っ!」


祝福の怒号が広場を揺るがすなか、伊奈帆は静かに背を向け歩みだした。韻子が迎える。


韻子「伊奈帆。ひどい顔」

クスリと笑い、返す伊奈帆。

伊奈帆「ああ、あいつ本当に手加減しなかった」

口腔の裂傷に後半もごりながらもその目は晴れ晴れとしていた。

韻子「あんたもでしょ」

伊奈帆「ああ。本当に手加減しなかったよ」

ユキ姉「惜しかったなあ。ナオくんが負けてたらアセイラム姫はナオくんを選んでたのに」

伊奈帆「いや。出来レースだったよ、決着以外は」

億劫そうに答える伊奈帆に容赦なく問いかけ続けるユキ姉。

ユキ姉「出来レース?」

伊奈帆「調査報告の内容さ。
    スレインがあんな困難を越えてきたことを僕は知らなかった。
    今度会うときは僕のほうから詫びねばならないほどにね。それは恐らく――、
    セラムさんへの想いを持ち続けてきたからそういう目に遭って越えてきたのだろうし、
    きっとセラムさんにもやっと届いたのだと思う」


静かに、自らを確かめるように説明する弟に、

ユキ姉「そっか」

静かに微笑む姉であったが、背後でひときわ大きな歓声が上がったのにちらりと振り向く。

韻子「何かしら…」

ユキ姉「さあ…」

どうやら悪いニュースでもなさそうだと一同はその場を後にしたのだが。



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